ダイアトニックコードって聞いた事があるだろうか。
現代音楽の基本になるコードの事である。全7種類、コンプリートするのもそんなに難しくない数だろう。
このダイアトニックコードについての理解をちょっとだけ進めると、ギターや音楽を楽しむ事にハチャメチャ役に立つのだ!
自分でコードを作ったり、曲を作ろうとする時にも役立つ役立つ。
ちょっと知るだけで音楽経験値がかなり貰える感じになるので、初心者の内にかじっておくと音楽レベルが結構上がる。
安心してアリア〇ンを後にする事が出来る。
しかし、それではタイトルに反してしまう…!
『役に立たないギター講座』と銘打った以上、そういう要素を入れねばならないだろう…!
なんで…?
ダイアトニックでとぼけてみよう!
では『ダイアトニック』という言葉でとぼけてみよう…。
だいあでーす!
にっくでーす!
二人あわせて
『だいあとにっく』でーす!
ショートコント、
『お〇んちん仮面』
ィやめーい!
はっ、脳内ショートコントを繰り広げるところだった…!
………。
そもそもとぼける必要があるのか…。
初心者さんに向けて有益な音楽情報を提供するのが主旨なんじゃないのか…?
かえるのおじさんってなんだ…?自分で勝手に始めたかえる設定に縛られて…。
そんなんだからお前、水かきびろびろなんじゃねえのか…?
ああ…なじってくる…!自分の中の声がなじってくる…!
お前は誰だ…誰なんだああああああああああアアアァァァァァぁぁぁぁぁぁァァァァaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はっ、ちょっと感情的になってしまった。
あ、頭の方は大丈夫です。
『だいあとにっく』は小学校低学年男子に大人気のコンビだよ!
じゃダイアトニックコードで音楽レベル上げ、行ってみよう。
………。
かえるのワンポイントアドバイス
自分の中の声に耳を傾け過ぎるとろくなことがないから注意だよ!
ダイアトニックコードは7種類!
ダイアトニックコードとは何ぞや?
ダイアトニックコードはダイアトニックスケールから作られたコードのこと。
じゃ、ダイアトニックスケールとは?
ダイアトニックスケールっていうのは実はドレミファソラシドの事。とりあえず、こう理解するのが実用的。
全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音という音の並びの音階である。
このダイアトニックスケール=ドレミファソラシドの音を、1つおきに重ねたものがダイアトニックコード。
1つおきに重ねるとはどういうことか…ドレミファソラシドの各音を一個とばしに重ねる、ということ。
そうすると以下の7個のコードができあがる。
①ドミソシ……Ⅰ△7 トニック系
②レファラド…Ⅱm7 サブドミナント系
③ミソシレ……Ⅲm7 トニック系
④ファラドミ…Ⅳ△7 サブドミナント系
⑤ソシレファ…Ⅴ7 ドミナント系
⑥ラドミソ……Ⅵm7 トニック系
⑦シレファラ…Ⅶm7(♭5)ドミナント系
何やら数字や用語が出てきたよ…。
トニ…?サブ…?ドミ…?
この辺はコードの機能を表す用語。
そして各コードについてるローマ数字。
これは『ディグリーネーム』っていって、ダイアトニックコードを活用するうえで、ぜひとも覚えて頂きたいもの。
『コードの度数表記』とも呼ばれる。度数表記にはローマ数字が用いられる。
このローマ数字で各コードを理解すると、そのコードがどういう機能を持っているかが分かるようになる。
そうすると、自分でコードを作ったり、コード進行を考えたりするのにとっても役立つ。
ダイアトニックコードを鳴らしてみよう!
そんじゃ7個のダイアトニックコードを実際に鳴らしてみよう!
Cキーのダイアトニックコードを紹介してみよう。
- C△7
- Dm7
- Em7
- F△7
- G7
- Am7
- Bm7(♭5)
以上の7個のコードがCキーのダイアトニックコード。
じゃちょっと鳴らしてみよう。
ドレミファソラシドをコードで鳴らしてる感じがするねえ。
でも、5弦ルートのコードフォームだと、なかなかハイポジションになってくるねえ。
ハイポジションのコードは、弾き語りなんかではちょっと使いにくい…。
もうちょっとローポジションのコードフォームも紹介してみよう。
こんな感じである。ぜひぜひギターで鳴らしてみてほしい。
コード進行のパターンについて
ダイアトニックコードを組み合わせると曲になる。
代表的なコードの組み合わせ、『カノン進行』を紹介してみよう。
- Ⅰ△7→Ⅴ7→Ⅵm7→Ⅲm7→
- Ⅳ△7→Ⅰ△7→Ⅳ△7→Ⅴ7
こういうコード進行。Cキーのダイアトニックコードで表すと。
- C△7→G7→Am7→Em7→
- F△7→C△7→F△7→G7
以上の通り。じゃ、鳴らしてみよう。
なんか聴いたことあるんじゃないだろうか。
これはクラシック曲、『パッヘルベルのカノン』に用いられているコード進行で、通称『カノン進行』。
クラシックのみならず、ポップスでも様々な曲に使われている定番のコード進行。
ダイアトニックコードは適当に組み合わせても曲っぽくなるけど、よく用いられるコード進行のパターンというものもある。
ダイアトニックコードを理解すると、このパターンも扱いやすくなる。
ダイアトニックコードの機能をあらわす3つの用語
ダイアトニックコードには3種類の機能をあらわす用語がある。
- トニック
- サブドミナント
- ドミナント
この3つの用語は色んなところででてくるから、ぜひとも覚えておこう。
- Ⅰ△7 トニック系
- Ⅱm7 サブドミナント系
- Ⅲm7 トニック系
- Ⅳ△7 サブドミナント系
- Ⅴ7 ドミナント系
- Ⅵm7 トニック系
- Ⅶm7(♭5) ドミナント系
それぞれのコードの記号や数字の意味は、コードネームのルールを知ると分かるようになる。
この用語があらわす機能は以下の通り。
- トニック 『安定』
- サブドミナント 『安定と不安定のあいだ』
- ドミナント 『不安定』
- トニック=T
- サブドミナント=SD
- ドミナント=D
どゆこと?かえる、説明を!
ほいほい。
音楽や曲は、色んなコードをたどりながら流れていき、エンディングを向かえる。
その過程にはいくつもパートがあって、起伏を繰り返しながら展開していく…。
って、文章で説明するより音を鳴らして確認してみよう。音楽なんだから!
たとえば、
C→G→C
というコード進行の場合。
T→D→T進行
- C トニックコード 『安定』
- G ドミナントコード 『不安定』
『安定』『不安定』『安定』
という機能のコード進行となる。
ん?これは…!『起立、礼、着席』のやつ!
Gコードの『礼』のところでいったん『不安定』になって、Cコードの『着席』で『安定』する、という感じ。
じゃ、C→G→G→Gという進行では…?
起立!
がたっ。
礼!
ぺこっ。
もっと礼!
ぐぐっ…ぺこっ。
もっともっと礼!
あああ着席したいいいいィィィ!!!!
とまあ、落ち着かない落ち着かない。『不安定』な感じ。
GコードからCコードに進行すると、ああ…落ち着く…。という感じになる。
やっと座れる…。
これがコードの『安定=トニック系』と『不安定=ドミナント系』。
じゃあもうひとつの機能、『安定と不安定のあいだ』ってどんな感じだろ?
このサブドミナント系のコードの響き、おじさん大好きなんだよねえ。
これまた実際に鳴らして確認してみよう。
T→SD→D→T進行
C△7→F△7→G7→C△7
というコード進行の場合。
これはCキーのダイアトニックコード。
コードの度数表記の場合は、
Ⅰ△7→Ⅳ△7→Ⅴ7→Ⅰ△7
となる。
- C△7→F△7→G7→C△7
- Ⅰ△7→Ⅳ△7→Ⅴ7→Ⅰ△7
- T→SD→D→T
さてさて、『安定と不安定のあいだ』の響きっておわかりいただけただろうか?
なんか曖昧な表現だねー。
そう!なんだか曖昧なの、サブドミナントコードって!
だからコードとしての理解の仕方も人それぞれなのではなかろうか。
だって『安定と不安定のあいだ』って表現、なにそれ?
だいたいの音楽理論の教則本ではこう説明されるけど、おじさんいまいちピンとこなかったねえ。
ただ、ダイアトニックコードの中のⅣ△7というコードが自分は大好きなんだ…ということは理解できた。
だから、文章の説明ではいまいち良く分からんなー、ってときは実際に鳴らしてみて音楽的にダイアトニックコードを覚えてみよう!
そうすると、自分の好きなコードはダイアトニックコードの中のどれなのか、ということが分かるようになる。
これがダイアトニックコードを覚えるメリット!
ダイアトニックコードを知るメリット
自分の好きな曲の、好きなところに使われているコードがどんなコードなのかが分かるようになる…ということは、自分の好きな曲調を再現できるということ。
そう、作曲の役に立つのである!
これがダイアトニックコードを知る最大のメリット。
『好きな曲を作れるようになる』のである!
ダイアトニックコードを知ることで作れるようになった、おじさんお気に入りのコード進行を紹介してみよう。
記号やら数字やら…ややこしいわい!
って感じだけど、これもダイアトニックコードを知ることで分かるようになる。大丈夫大丈夫。
ダイアトニックコードは各コードの関係性を理解するための考え方。
- ダイアトニックコード
- ダイアトニックスケール
- ローマ数字の度数表記(コードディグリー)
- トニック
- サブドミナント
- ドミナント
この辺りの用語が重要なポイント。とりあえずは用語を覚えるだけでもおっけー。
ちょっとずつ覚えていけば大丈夫!
用語を知るだけでレベルアップ
RPGのレベルって低い時の方が上がりやすい。レベルが高くなるほど次のレベルまでの必要経験値が多くなる。
ギターの練習に関しても同じで、初心者の時ほどちょっとしたことを学ぶだけで、次のレベルにアップすると思って良し、である。
もっと言えば、こんな用語があるって知るだけでそれなりに音楽経験値が貰える。これはコスパ最高である。
この記事内でも、いくつか音楽用語が出てきたでしょ。
トニック…サブドミナント…ドミナント…
だいあでーす!
にっくでーす!
お前らもう出てくんな!
まあまあ。
とりあえず用語だけでも覚えておくと、ああ、そういうことか!って理解する瞬間があるから。
この用語よく分かんないや…ってときも、すぐに理解しなくても大丈夫大丈夫。
自分ルールには名前が付いてる
ある程度ギターを触っていると、自分なりに音楽の法則性を感じるのではないだろうか。
このコードの後にはこのコードが良く出て来る…とかこのポジションからこのポジションへの移動って良く見るな…とか。
それが自分独自の音楽ルールになってる事ってあると思う。
実はそのルール、音楽理論の中で名前が付いてるんですよ…。
これは俺が見つけた独自のやつ!俺のやつ!って思ってたらもう既に昔から良く使われていて、ああ…お釈迦様の手のひらは広いな…状態である。
でもそう感じた時、レベルアップしてるんですよ!
名前が付いた時、存在を開始する…!
哲学的な概念理解の世界では、ある現象に呼び名がついた時、その現象は概念として存在し始める。
例えば日が落ちて暗くなったときを『夜』と呼び、空が白んでくる時を『朝』と呼ぶ。
この呼び名が無ければ、この現象を人に伝えたり理解してもらうのがかなり難しくなる。
『夜』と『朝』を身ぶり手振りだけで伝えようとしたら、どう動けばいいやら分からない。
呼び名が分かっていれば、説明しやすいし、理解もしやすい。
『夜と朝のあいだに』とか、もう一段高度な概念にたとえることも出来るようになる。
急になんすか…?
ふふっ…。
おじさんは思春期の頃、人と違うことをしたくて哲学の本を読み漁ろうとして、でも気づいたらなぜだか女の人がいっぱい載ってる本を
あ、もういいです。
自分ルールの名前を知ろう
漠然とした『自分の中の音楽ルール』の名前を知れば、それを確固たる音楽理論的ルールとして扱えるようになる。
他人とそのルールを共有することもできるようになる。
昨日のあの番組見た?状態である。
音楽用語をただ知るだけで、『そのルールを扱えるようになる』のである。
存在を知らなければそもそも扱うことが出来ない。
知っていれば、他のルールと組み合わせた理解も可能になる。
まさに用語を知るだけでレベルアップ、である。
あなたはもうすでにレベルアップしている!
① 役に立った
② 役に立たなかった
③ ショートコント…?
いやあ毎度ありがとうございますございます①ですねですよねそうですよねはいはいはいはい。
それではショートコント、
『改造人間UN小太郎』
ィやめーい!