『この曲良いなあ…好きだなあ…自分でこんな感じの曲を作れたら良いなあ…作ってみたいなあ…。』
じゃ作ってみよう!
『でも音楽の経験ゼロだし…楽器も出来ないし…難しそうだし…。』
大丈夫大丈夫。そんな人こそ大チャンス!
『チャンス?なんで?』
ふっふっふ、それはねえ。
それは出来ないと思ってたことが出来るようになるのって、めちゃくちゃ嬉しいから!その嬉しい瞬間を味わう大チャンス!
音楽の知識や楽器の演奏技術を生まれたときから持ってる人はいない。
ってことは、音楽知識ゼロ、楽器経験ゼロでも大丈夫!ちょっとしたやり方を知れば、自分の好きな曲を作れるようになる。
おじさんは作曲のための楽器としてギターを選んだ。いちばん手軽に始められる楽器だと思ったから。
そしてギターは全てのジャンルの音楽を演奏できる。だからギターで好きな感じの曲を作ってみよう。
そんじゃ、そのためのレシピを紹介しちゃおう!
自分で作った曲をギターで弾き語り出来るようになっちゃおー!
自由な味付けの音楽レシピ!
作曲の『マニュアル』、ではなく『レシピ』と表現しているのには理由がある。
料理のレシピってけっこうアバウト…というか、かっちりと分量が決まってるわけじゃない。適量とか、少々とか、大さじ何杯、とか…。
味付けの好みは人それぞれで、美味しい!と感じたらそれが正解。間違った味付けなんかない。
…まあ、砂糖と塩を間違ったり、コーラかと思ったら醬油だったり、ヨーグルトだと思ったら牛乳だったりとか、そういう明らかな間違いは別として。
ぽんぽん痛い…。
うわっ!にが酸っぱい!
音楽も料理のレシピとおんなじ。間違った音楽なんかない!
自分が良い曲…。と感じたらそれは名曲なのである。胸張って言おう。
ここではおじさんが作曲のレシピをいくつか紹介するけど、それは『レシピ』であって『マニュアル』じゃない。
ぜひぜひ自分の好きな味付けにととのえて、独自の音楽レシピを作って欲しい。
おじさんが作った曲
おじさんが昔、独自のレシピで作った曲を紹介してみよう。
お聞き苦しいところもあるかと思うが、独学でもこのくらいの曲は作れる、ということである。
そんなに難しいことはしていない、というかおじさんあんまり難しいことはできない…。
まあ、かえるだからねえ。
…くっ…!
ま、まあまあ…。
おじさんはギターで曲を作っている。まずは実際にギターを手に取ってみよう!
当サイトのオリジナル曲!
ここでお知らせ!
各種音楽配信サービスでオリジナル曲を配信中!
聴いてみてー。
まずはギターを選ぼう!
まず何はなくともギターを手に取らねば始まりますまい!どんなギターを選ぼうか?
エレキかアコギか
ギターには大きく分けて2種類のものがある。エレクトリックギターとアコースティックギター。
エレキかアコギか。好きなほう、やりたいほうを選ぼう。とくにこだわりがなければ、おじさん的にはエレキをオススメする。
理由はシンプル。エレキのほうが弾きやすいのである。
弦の太さと弾きやすさ
ギターの弦には太いものと細いものがあって、細い弦のほうが押さえる力が小さくて済むのでそのぶん弾きやすい。
エレキ弦のほうがアコギ弦より細いので、エレキギターのほうが弾きやすい、と言える。
弾きやすさは上達しやすさに直結するから、最初はとくに弾きやすさを重視するのがオススメ。やっぱり上手くならないとつまんないから。それだけに上達を実感したときは嬉しい!
とは言えアコギを弾きたい!って方は迷わずアコギを手にしよう。アコギのサウンドはやっぱり素晴らしい。多少の弾きづらさなんか気にならないほど。
エレキもアコギも両方やるのもあり!
エレキとアコギの両方をやるのも全然あり。というかオススメ。
どちらも基本的な弾き方は同じなのに、似て非なる楽器だということが良く分かると思う。
ところで弾き語りというとアコースティックギターでやるイメージだけど、エレキギターでの弾き語りもまた良いもの。音楽とギターは自由な発想でより楽しくなる!
頭の自由度が高そうだね!
……ほめられてるんですか?
ギターの選び方
じゃギターの選び方のポイントを紹介しよう。
どんなギターを選ぶのが良いか。それは…!
それは見た目の好きなギターである!
値段?サウンド?弾きやすさ?ノンノン。
見た目の色やデザインが気に入ったものを選ぶのが絶対的にオススメ。音の良し悪しとか弾きやすさとか、ギター始めた頃おじさん全然わかんなかったもん。
部屋に置いてあるマイギターを眺めてるだけで、うっとりとしてしまう…くらい気に入った見た目のやつなら、練習するのも気分が良いし。インテリアとしても素敵なギターって最高じゃないですか…?
ギターのお値段
さてさて、気になるギターのお値段は?
初心者向けセットならエレキ、アコギともに1万円~3万円くらい。予算の範囲内で見た目の好きなものを選ぶのがオススメ。
基本的には値段が高くなるほど良いギターで、音も良くて弾きやすい。でも弾き始めた頃はそのへんがあんまり分からない。
だから値段は気にしなくて大丈夫。安いギターだと上手くならない…なんてことはないので安心してほしい。
最初から気合いを入れて本格的にやろう!って感じでちょっと良いギターを手に入れるのもあり。5万円以上のものなら間違いない、というのがおじさんの感覚。
おじさんが始めて自分で買ったギターは、ギブソンっていうメーカーのレスポールスタンダードってやつ。当時18万円くらいのものをバイト代を握りしめて買いに行った。今でもお気に入りの1本。
良いギターは一生もの!
最高の相棒に出会えますように!
- エレキかアコギか選ぼう
- エレキのほうが弦が細くて弾きやすい
- こだわりがなければエレキがオススメ
- エレキとアコギ両方やるのもあり
- 見た目の好きなギターを選ぼう
- 初心者向けセットは1万円~3万円くらい
- 5万円以上のものならより本格的
ギター各部の名前
ギターを実際に手にしたなら、各部の名前を覚えてみよう。
おじさんはエレキギターをメインに使ってるから、ここではエレキについて紹介してみる。といってもアコギも基本的な部分の呼び方は一緒だから大丈夫。
- ペグ 弦を巻いて締めたりゆるめたりする部分。この締め具合で音程を調整する。ポスト部分に弦を通す向きに注意しよう。
- ナット 弦を乗っける部分。各弦の太さに合わせてミゾが切ってある。
- フレット 金属製の区切り。弦を押さえて振動幅を変えることで音程を変化させる。ナット側から、1フレット、2フレット…という感じで呼ぶ。
- ポジションマーク フレットのポジションの目安になるマーク。おじさんこれがないとポジションを見失うことがある…。
弦の順番に注意
ギターの弦は太いほうから6弦、5弦、4弦…そしていちばん細い弦が1弦となる。
弦を張り替えるときは順番に注意。間違うとちょっと面倒なことになる。
間違うわけない?いや~、おじさんけっこう間違えたんだよ。
まあ、かえるだからねえ。
…くっ…!
エレキギターの各パーツ
- ヘッド ギターの頭の部分。
- ストップテイルピース ここからヘッド側に向かって弦を通す部分。
- ブリッジ ストップテイルピースから弦を乗せる部分。実際に弦が乗る所にはミゾが切ってあり、『サドル』と呼ぶ。
- フロント:リアピックアップ 弦の振動を拾うマイク部分。フロントとリアで音質が変わる。ざっくりいうと、フロントはジャズ、リアはロックに良く用いられる。好みで使い分けよう。
- トグルスイッチ ピックアップを切り換えるスイッチ。このギターの場合はフロント、リア、フロントとリアのミックスに切り換えられる。
- コントロールノブ このノブでギターのボリューム調節やトーン調整をする。フロントピックアップ用のノブと、リアピックアップ用のノブに分かれている。これも好みで調節しよう。おじさんは大体ボリュームもトーンもMAXにしてる。
- ジャック ケーブルを差し込む部分。
ざっくり覚えておけば大丈夫。
弦とピックについて
ギターは基本的に弦をピックで弾く楽器。ここでちょっと弦とピックについて紹介してみよう。
弦の種類と選び方
ギターの弦を選ぶ際のポイントは大きく分けて2つある。
- コーティング弦かノンコーティング弦か
- 弦の太さ(ゲージ)
とりあえずはこの2点を押さえておけば大丈夫。
コーティング弦とノンコーティング弦
ギター弦は表面をツルツルにコーティングしているものと、していないものとがある。その違いは何といっても弦の寿命である。
ギターの弦には寿命があって、張ってから時間が経つほど音質が劣化して、切れやすくなる。コーティングしていない弦だと練習時間にもよるけど、張り替えて1~2週間もすると音が変わるのが分かる。
コーティングしてある弦は数か月、場合によっては半年くらい経っても音質の劣化を感じない。
人にもよるけど、ノンコーティング弦は月に1~2回、コーティング弦なら年に数回程度の頻度で弦交換するのが一般的。
弦の交換は面倒なもの。おじさんはコーティング弦を愛用している。ノンコーティング弦に比べてお値段は倍くらい高いけど、弦の寿命は倍以上長いからかえって経済的。
ノンコーティング弦の音が好き!という方も結構おられるから、最終的には好みの問題。どちらも実際に試してみよう。
弦の太さ(ゲージ)
ギターの弦の太さには様々な種類がある。太いほど押さえるのに力が必要になり、サウンドも太くしっかりしたものになる。細い弦は押さえやすくて繊細なサウンドになる、という感じ。
弦の押さえやすさは弾きやすさに直結するから、まずは一般的に良く用いられるゲージから試すのがオススメ。
エレキ弦なら0.09-0.42というゲージが一般的。レギュラーゲージとも呼ばれる。これは1弦が0.09インチ、6弦が0.42インチのセットという意味。
アコギ弦なら0.12-0.53というゲージが良く用いられる。エレキよりもかなり太いから、持ち替えたときにびっくり。…太い!
弦を購入するときは、この辺を確認しとこう。
弦のゲージも最終的には好みの問題だから、色々と試してみよう!
- コーティング弦 寿命が長い。交換頻度は年に数回程度。お値段高め。
- ノンコーティング弦 寿命が比較的短い。交換頻度は月に一度くらい。お値段はリーズナブル。
- エレキ弦 0.09-0.42のセットが一般的。
- アコギ弦 0.12-0.53のセットが一般的。エレキ弦より太め。
- 太い弦より細い弦のほうが押さえやすい。
- 弦の太さでサウンドも変わる。
- 色々と試して自分に合ったものを選ぼう。
おじさんはここ10年以上、エリクサーというコーティング弦の代表的ブランドの0.09-0.42のセットを愛用してる。個人的に超オススメ。
ピックの種類と選び方
ギターのピックにも様々な種類のものがある。選び方のポイントはざっくり以下の2つ。
- ピックの形
- ピックの硬さ(厚さ)
ピックの形
ピックの形は大きく分けて4種類。
- ティアドロップ型 いちばん一般的な形。涙の雫みたいな形。
- オニギリ型 正三角形のオニギリみたいな形。
- ジャズ型 ジャズプレイに良く用いられるちょっと小ぶりで先の尖った形。速弾きギタリストも愛用。
- サムピック 親指にはめる形のピック。親指以外の指でフィンガーピッキングができる。ちょっと慣れが必要かも。
それぞれ実際に試してみてしっくりくるものを選ぼう。
おじさんが愛用しているのはオニギリ型。ピックは使っているうちにだんだんすり減ってくるけど、オニギリ型のピックは弾く部分が3ヶ所あるから長持ちする。
他の形のものより比較的サイズが大きいから、弾いてるときにピックがズレても持ち直しやすい。
あと、オニギリ型って呼び方が可愛い。
可愛いは正義!
ピックの硬さ(厚さ)
ピックの硬さにも色々ある。材質の違いもあるけど、厚さがポイント。
厚いピックほど硬くなる。薄いピックは柔らかい。弾いてる感覚もサウンドも変わってくる。
柔らかいピックのほうがキレイなサウンドになって、速弾きもしやすい、と言われたりする。これも個人の感覚だから、実際に弾いてみてしっくりくるものを探してみよう。
おじさんが使っているのは厚さ1mmのもの。ちょっと硬めのやつ。まあやっぱり好みの問題だから、色々と試してみて好きなものを選ぼう。
ギターの練習開始、その前に!
さて、ギターの準備ができたなら、さっそく練習を開始してみよう!おっしゃ!
…おっしゃ。
………。
何をどうすんの、これ?
はっはっはっ。さもありなんさもありなん…。
そうでしょうそうでしょう。ギターを手にしたら、あんな曲やあんなフレーズをピロピロジャカジャカぎゅいんぎゅいんと弾きまくったる!と思ってたのに…。
練習しないと弾けないなんて…!
当たり前じゃないすか…?
だって。とりあえずギターを手に入れることで、
ふう、ひと仕事やり遂げたな…。
の気分になってたんだもん。その先の練習なんか考えてなかったもん。
バ
バカじゃないもん。
さてさて、ギターを手にしたらまずやること。
それはチューニングですたい!
レギュラーチューニングを覚えよう!
ギターのチューニングっていうのは、開放弦を特定の音に合わせること。開放弦っていうのは、どこも押さえていない状態の弦のこと。
- 1弦:E
- 2弦:B
- 3弦:G
- 4弦:D
- 5弦:A
- 6弦:E
各開放弦をこのように合わせるのがレギュラーチューニング。ギターの譜面やコード表はこのレギュラーチューニングで表記されるのが一般的。ぜひとも覚えよう。
チューニングの際はチューナーを使おう。ギターヘッドに取り付けるクリップタイプのものが使いやすくてオススメ。
弦を弾くとメーターの針が動く。いちばん近い音程がアルファベットで表示される。この針が真ん中に来るとアルファベットの音程に合った状態、ということ。
各弦をレギュラーチューニングの音に合わせてみよう。
メトロノーム機能が付いたものも便利でオススメ。
ギターの練習開始!
いよいよギターの練習開始!まずはなにからやっていこうか?
ギターはコード楽器である。大体の初心者向け教則本は、まず基本的なコードを覚えることから始まる。
コードっていうのは、『和音』のこと。和音っていうのは…
ボケないの?
……………。
『和音』っていうのは、音をいくつか組み合わせて様々な響きを持たせたもの。音を3つ重ねた三和音(トライアド)、4つ重ねた四和音(テトラテッド)がよく用いられるコード。
ボケないの?
『和音』っていうのは、イオンが提供する犬のキャラクターがモチーフになってる電子マネーサービスで、使うほどポイントが貯まってお得になる
…ってそれは『WAON』!!
へえ?面白いねえ。
……バカにしやがって…!
コードをいくつか覚えてみよう
ふう…。気をとりなおして行きましょ。
まずはいくつかのコードの押さえ方を覚えてじゃら~ん、と鳴らしてみよう。ああ…ギター弾いてる…!の感じがするはず。
初心者向け教則本で最初に出てくるコードは、
『C』『Am』『G』『F』
大体このあたり。小文字のmはマイナーと読む。以上のコードは3つの音から構成される三和音である。
この表はコードダイアグラムと呼ばれるもの。
横の線は下から6弦、いちばん上の線が1弦を表している。
縦の線の数字はフレットのポジションを表していて、2重の縦線はナットを示している。
〇印のついた弦は開放弦の意味。
●のついたポジションを左手で押さえる。押さえる指はどれでもかまわないので、自分の押さえやすいフォームでやってみよう。
×印のついた弦は鳴らさない。この場合、指で触れて音が鳴らない状態(ミュート)にするか、ピックを当てないようにする。これにはちょっと慣れが必要かも。
まあ多少鳴っちゃっても気にしない。慣れたら自然にミュートできるようになるから、神経質にならずに気楽に弾こう。
コードの押さえ方
たとえばCコードの場合。薬指で5弦3フレット、中指で4弦2フレット、人差し指で2弦1フレットを押さえる。3弦と1弦は開放弦にして、6弦はミュートするかピックを当てないようにする。
そうしてじゃら~んと弾いてみてキレイに音が鳴っていたらおっけー。鳴らなかったら、ちゃんと押さえられていないか、指が他の弦に当たってしまっているか、が原因。
弦を押さえるときはフレットのギリギリの際のところを押さえる。指を立てて他の弦に当たらないようにする。できるだけ力を入れずに自然なフォームで押さえる。このへんがポイント。
どうだろう?最初に覚えるコードだからすんごい簡単!ってなります?
Fの壁
そして出てきた!初心者さんに立ちはだかる最初の壁、Fコード!
難しさの原因はなんといっても『バレー』である。一本の指で複数の弦を同時に押さえることを『バレー』という。さっきのコードダイアグラムのFコードは、人差し指で1フレットをバレーする。
バレーのポイント
ギターを弾き始めた頃は、バレーコードに苦戦することも多いと思う。でもギターを弾くうえで欠かせないのがこのバレー。ぜひとも身につけておきたい。
バレーのコツは、フレットのギリギリの際を押さえるというのがまずひとつ。押さえる位置がフレットから遠いほどしっかりと押さえるのが難しくなる。
そして、できるだけ力を入れずに押さえること。いっかい思い切り脱力させて、そっと押さえてみよう。意外と力を入れなくてもちゃんと音が鳴ることに気付くはず。
そしてFコードの場合は3、4、5弦は他の指で押さえてるから、1、2、6弦が鳴っていたらおっけー。人差し指でバレーした全部の弦が鳴らないといけない、ってわけではない。
練習を続けるうちに押さえる位置、力の入れ方、押さえる指の角度などが最適化されて、だんだんできるようになってくる。
最初は難しいかも知れないけど大丈夫!
- バレーはフレットのギリギリの際を押さえる
- できるだけ力を入れずに押さえるのが重要
- いっかい完全に力を抜いて押さえてみて、徐々に力を入れて最適な力加減を確認してみよう
- バレーした全ての弦が鳴っている必要はない
- 練習を続けるうちにだんだんできるようになるから大丈夫!
押さえるのが難しいコードの対処法
一般的な教則本で、最初に出てくる基本的なコードをいくつか紹介してみたけど、どうだろうか。
けっこう難しい…!
そう思ったでしょ?思ったでしょ?思ったと言ってくれ…!
おじさんには難しかったよ。
そう。最初のコードがもう、けっこう難しい。
ギターは色々とコードを変化させながらじゃら~ん、とかジャカジャカ、とか弾くのが基本。
違うコードに変化させることをコードチェンジというけど、このコードチェンジがスムーズにできるか…がギター演奏の肝の部分。
押さえるのが難しいコードはコードチェンジも難しい。そんでやっぱり弾けないとつまんない。
最初のうちは弾けないのが当たり前だけど、全然弾けないと楽しくないし、挫折リスクも高くなる。
じゃちょっと簡単に押さえられるようにアレンジしてみよう!
【Cコードの場合】
Cコードの2弦1フレットを開放弦に変えると、C△7というコードになる。
『Cメジャーセブンス』という読み方。『CM7』という表記の場合もあるけど、読み方はおんなじ。
押さえやすくなって、響きもオシャレな感じになったと思う。5弦を押さえた指で6弦をミュートするのが良いと思うけど、まあやり方は何でもおっけー。
【Amコードの場合】
Amコードをちょっとアレンジしてみよう。
3弦と4弦の5フレットを押さえて、残りの弦は開放で弾く。6弦は鳴らさないけど、このフォームだとミュートが難しいかも。
まあ鳴っちゃってもそんなに違和感はないから気にせず弾こう。
けっこうオシャレな響きになる、おじさんお気に入りのコード。ポジションの移動さえ注意すれば大丈夫!
【Gコードの場合】
Gコードは1弦3フレットが難しい。小指で押さえる場合は特にそう。じゃ、1弦を開放にしてみよう。
押さえ方は自由。6弦さえ押さえていれば他の弦は全部開放でもGコードとして使えたりもする。
このフォームは5弦を6弦を押さえた指でミュートする感じ。でもまあ鳴っちゃっても大丈夫だから気にしな~い。
【Fコードの場合】
そしてFの壁!バレーが難しい…ならバレーしない!
人差し指のバレーを外して2弦1フレットを押さえて、1弦を開放にする。するとFメジャーセブンスになる。これまた押さえやすくなって響きもオシャレ。
バレーはギターを弾くのに必須となる。でもいきなり覚えようとして挫折しちゃうのはもったい。いきなりできちゃう人はそれで良いけど、できない場合はこういった簡略化したフォームにするのも効果的。
簡単に押さえられるコードで楽しく練習を続けるうちに、だんだん力の加減やコードチェンジの感覚が身についてくる。
続けてさえいれば、なんかできるようになってる…!この瞬間がめちゃくちゃ嬉しい。難しいコードは後回しにして、無理なく練習を続けよう!
- 簡単に押さえられるコードでギターを弾いてる感を楽しもう
- 難しいコードは後回し
- 簡単なコードを弾いているうちにギターを弾く感覚がだんだん身についてくる
- 好きな順番でコードをじゃら~ん、ジャカジャカと鳴らしてみよう
コードを押さえやすくアレンジするのは開放弦を活用することが有効。コードの仕組みを知ると自分でアレンジできるようになる。
興味のある方は以下の記事もどうぞ~。
コードのアルファベットには色んな記号や数字がついてたねえ。コードネームにはルールがある。見た感じややこしそうだけど、ルールを知れば分かるようになって楽しくなる。ちょっとずつ覚えてみよう。
コードストロークについて
左手でコードを押さえたなら、右手はジャカジャカと弦を弾くのがギター。次はこのジャカジャカができるように練習しよう!
ダウンストロークとアップストローク
右手ジャカジャカ。レフティの方は左手ジャカジャカ。これはコードストロークと呼ばれる。ギターを弾く動作、と言えばこのコードストロークを思い浮かべる人も多いだろう。
それくらい基本的な奏法なんだけど、実際にやってみるとなかなか難しい…でしょ?
下に向かって振り下ろすのがダウンストローク。上に向けて振り上げるのがアップストローク。ダウン、アップストロークを繰り返すわけだけど、スムーズにできる?
コードストロークのポイント
コードをジャカジャカ弾こうとするんだけど、なんかスムーズにいかない…素早く動かせない…ピックがズレる…こんな感じになりませんか?
ならない?まじで?まじで言ってんの?おじさんがかえるだと思って適当に言ってない?
はいはいスムーズにいかないねえ難しいねえ。
そうでしょうそうでしょう。
スムーズなコードストロークにはいくつかポイントがある。まずはスムーズにできない原因を挙げてみよう。
- 手首ではなく肘を支点にしている
- 早く動かそうとして力が入り過ぎている
- ダウンストロークとアップストロークでピックが弦に当たる角度が違う
以上のことが原因として考えられる。
まずコードストロークのいちばんのポイントは手首で弾く、ということ。肘は動かさずに手首のスナップを効かせて弾くのが大事。
そして力を入れない、ということも重要。右腕はできるだけ力を抜いた状態で、手首をぶらぶらさせる感じにやってみよう。
素早く弾こうとすると、どうしても力が入りがちになるから、最初はゆっくりとしたテンポで練習してみよう。
それからピックが弦に当たる角度。これが弾いてるうちにピックがズレる原因になる。大体の場合はアップストロークの時にピックがズレる。
ピックを当てる角度、力の抜き方、手首の動かし方…最適なやり方は人それぞれ。何度も反復練習して自分のコードストロークを身につけてほしい。
その際に効果的なのは、力を抜いてゆっくりと手首から先でストロークする、というやり方。どういう角度ならピックがズレないのか確認してみよう。慣れてきたら徐々に速くしていくのも良い。
ピックがズレない正確なストロークを身につけるのが理想だけど、弾きながらズレたピックを持ち直す、というのも重要なテクニック。
ピックがズレてきた…と思ったらじゃ~ん、と長めの音符で弾いてコッソリ持ち直す…という感じ。上手い人ほどミスをミスだと感じさせない。何食わぬ顔で弾いちゃえば良いのである。
- コードストロークは肘ではなく手首のスナップで弾く
- 力を入れずにゆっくりとしたテンポで練習する
- 反復練習で自分の最適なストロークを身につけよう
- 弾きながらズレたピックを持ち直すのもテクニック
- 最初から上手くできないのが当たり前
- のんびり練習してちょっとずつで大丈夫
スムーズなコードチェンジのポイント
コードを押さえてジャカジャカストローク。これぞギター!って感じがするねえ。でもまたここで難題が…!
コードチェンジって難しくない…?
右手のストロークがノってくるほど疾走感は高まる…!そしてその勢いのまま素早く左手をコードチェンジ!
…よたよたっ。
水かきが邪魔でスムーズにチェンジできなぁぁぁぁぁぁぁぁいッッッ!!!!!!!
最初のうちはとにかく素早くサッ、とコードチェンジできない…。でもそれが当然。今までやったことがない動作をしようとしてるわけだから。
新しいコードが出てくるたびに新たな闘いが始まる…!なんとか攻略してスムーズなコードチェンジを身につけないとっ。
コードチェンジ攻略法
慣れないコードはとにかく正確なフォームで押さえることが大事。この正確なフォームっていうのは別の表現で言えば、無理のないフォームである。
力を入れずに無理なく押さえることが大事。力が入り過ぎるとかえって素早いコードチェンジの妨げになる。
コードによっては大きく指を広げたり、逆に1つのフレットに指をぎゅうぎゅう詰めにする感じで押さえるものもあったり。
こういったコードは押弦の際に力を入れがちだけど、力を抜いたほうが押さえやすくなる。バレーコードはとくにそう。
まずは指を1本ずつ置いていくように押さえる感じで大丈夫。その形のまましばらく押さえっぱなしにするのも有効。時間はかかるかも知れないけど、手が自然にフォームを覚えてくれる。
ゆっくり、正確に
そしてゆっくりと正確にコードチェンジさせるのが重要。数秒かけてもかまわない。素早いコードチェンジを身につけるためには、素早い練習をしても逆効果。
ゆっくり練習することで身体がそのフォームを理解してくれる。素早くやろうとすると、理解が追いつかない。
急がば回れ、ゆっくりのんびりが結局のところ、スムーズなコードチェンジを身につける最短の道だったりする。
急がば回れ、ゆっくりのんびりが結局のところ、スムーズなコードチェンジを身につける最短の道だったりする。
- 自分に合った無理のないコードフォームを身につけよう
- できるだけ力を入れずに押さえよう
- 指を1本ずつ置いていく感じで大丈夫
- 素早いコードチェンジを身につけるにはゆっくり正確に押さえることを意識しよう
- 気づいたら自然とできるようになってるから大丈夫!
ギターと自転車
ギターの練習は、よく自転車の練習にたとえられる。
最初はよたよたっ。そのうち足を着きながらもちょっとずつ乗れるようになってきて、気がついたらす~いす~い。
そうなったら自転車に乗れない、って感覚がもう分からない。
はあ?両手離しでも乗れますけど?
がぺっ。
あ、かえるがつぶれてる。
両手離しは危ないからやめようね…!
ギターの練習も、最初のうちは全然弾けなくて、ホントに上手くなるのか半信半疑。でも弾けるようになると、それが弾けなかったときの感覚がもう分からない。
気がついたらあれっ?なんか弾けるようになってる…!この瞬間が嬉しい。練習を続けていると必ずこの瞬間が訪れる。
ほんとだよ!
好きな曲で練習しよう!
ギターを始めたからには、この曲を弾きたい!っていう曲があるはず。そういう曲を教材にするのがいちばん効果的。
練習のモチベーションを維持するのはなかなか大変。でもこの曲が弾けるようになるなら…って思いは本当に重要。
まずは好きな曲の楽譜を見てみるのがオススメ。ややこしい楽譜のルールもよく分からない数字や記号も、愛する曲のためなら覚えて見せましょう!
おじさんはこの感じでギターの弾き方や音楽のルールを覚えてきた。やっぱり好き、って気持ちは大切だよねぇ。
好き…。
キm
その先は言わせねえぜ…!
上達しないなあ、と思ったら
さてさてギターの練習を続けるうちに、なかなか上達しないなあ…と思ったら。
正しい方向に進んでいますよっ!
そもそも実際にギターを手に取る時点でもうスゴイ。そのうえ更に上達が感じられなくなるまで練習を続けるなんて…!
実はギターを手にしてから1年以内に辞めちゃう人が90%以上というデータがあるらしい。
だから1年以上練習を続けると上位10%のスーパーエリート!
スゴイ…!
ギターの練習はどうしても退屈な反復練習が多くなる。この反復練習を退屈と感じないようにできたら、一気に上達の可能性が高まる。
そこで有効なのが『ながら練習』である。
テレビを観ながら…雑誌を広げながら…好きな曲を聴きながら…。
ポイントは楽しい気持ちになること、である。つまんないなあ…退屈だなあ…という気持ちのときは、練習の吸収効率も下がってる。
ということは、楽しい気持ちのときは練習の効率が高まっているということである…!楽しい気持ちになってから練習に臨むのがオススメ。
今日はギターを弾くのがしんどいなあ…。そういうときは。
いっかい寝よう!
- 実際にギターを手にした時点でもうスゴイ
- 1年続けたら上位10%のスーパーエリート!
- 楽しい気持ちを維持することが練習内容より大事
- ながら練習を活用しよう
- しんどくなったらいっかい寝よう!
弾き語りに挑戦!
さてさて、コードを覚えてジャカジャカとストロークできるようになってきたら、弾き語りに挑戦してみよう。
どんな曲をやるか。それはもちろん好きな曲!好きな曲を弾き語りできるようになると、いっそう音楽が楽しくなる。
誰に聴かせるわけでもなく、一人でポロンポロン弾き語りするのも悪くない。
弾き語りと言えばアコギのイメージだけど、エレキでの弾き語りも全然あり。音色や音量調整も自由にできるから、曲に合わせて色々と試してみよう。
弾き語りはマルチタスク
コードを押さえる。弦をストロークする。リズムに乗ってストロークしながら素早くコードチェンジする。
それぞれの動作は細かく見れば更にいくつもの動作を同時に、あるいは時間差をつけて連続的に行っている。
ひとつひとつの動作が難しいのに、それを同時に、そして瞬時に切り替えながら演奏する。それはまさにマルチタスク!
あたまがっ…!あたまがああああああああ!
かえる脳には負荷が大きすぎたか…!
ん?バカにされてる?してない?ああそうですかどうも。
ギターを演奏するだけでも大変なのに、そのうえ弾きながら歌うなんて…!弾き語りっていうのはまさにマルチタスク。難しくないはずがない。
どうやれば良いんだろう?
弾き語りの心得
弾き語りについて、泉谷しげる氏が自身の考えを述べておられたので紹介しよう。
『コードなんか適当に押さえてジャカジャカやりゃあ良いんだよ!どうせちゃんと聴いてる奴なんかいねえんだからよォ!』
泉谷しげる氏と言えば、名曲『春夏秋冬』をはじめとして様々な曲を歌っている弾き語りの名手である。
…まあ一杯ひっかけておられたのか、そこそこ出来上がった様子でまくし立てておられたので、一言一句正確に覚えているわけではないが、大意としてはこんな感じである。
弾き語りするときの歌とギター演奏では、間違いなく歌が主役。その意味ではギターをちゃんと聴いてるやつなんかいないんだから、コードなんぞ適当に押さえてジャカジャカやれば良し!の心でおっけー。
…いやまあ100%言葉通りに受け止められてもちょっと…って感じだけど、そのくらいの心持ちで気持ち良く歌っちゃえば良いのである。
オーレが痛んじゃお米が炊けぬ~♪
うーん出来上がっとるな。
この曲は『かえるはつらいよ~カフェオレご飯で朝食を~』のメインテーマである。
………。
あああ何も言わないで分かってますからはい。
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曲を作ってみよう!
さて、いよいよ!作曲について!曲作りに必要なもの…。知識、技術、センス、才能…。もちろん必要とされるものは色々あるけど、何がいちばん必要か?
それは曲を作りたい!と思う気持ちである!
知識も技術もセンスも才能もあるに越したことはないけど、それより重要なのは、なんか良い曲作りたい!という気持ちのほう。
知識や技術はその気持のあとについてくる。ギターを手にしたなら、作曲のツールをすでに持っているということ。じゃあ作れるじゃん!
音楽の3大要素
よし、まずは適当で良いから作曲してみよう!といってもどうすりゃいいの?そもそも音楽ってどんなふうに出来てるんだろ?
- メロディ
- コード
- リズム
以上の3つが音楽の3大要素と呼ばれている。ギターで言うなら適当にリズムを取ってコードをジャカジャカ。そして鼻歌でも歌えば3大要素が成立。もう曲ができあがり!
でも、もうちょっと味付けをととのえたいよねえ。
コード進行とメロディ
好きな曲を練習していたら、いくつかのコードを覚えることになる。そのコードを組み合わせて、あるいは順番を組み換えることでも作曲できる。
この弾くコードの順番をコード進行と呼ぶ。コード進行には著作権なんかないから、好きな曲のコード進行をそのまま使うのもあり。もちろんメロディはそのまま使っちゃダメだけど。
やっぱり好きな曲は作曲するにしても良い教材になる。なんといっても自分がどんなコード進行がツボなのか、が分かるようになる。
メロディは同じでも、コード進行が違うと全く別の曲に聴こえる。同じメロディと気がつかないほど。
コード進行とそれに乗るメロディの組み合わせ、この組み合わせを考えることが曲を作るということである。
コード進行に関する考え方は、ちょっとした知識があると理解しやすい。なくても良いけどあると便利、こういう知識は仕入れておいて損はない。
作曲の流れ
作曲の過程には様々なパターンがある。もちろんどんな流れで作ってもおっけー。
まずはメインとなる歌のメロディがあると作りやすい。頭の中でもうメロディができてて、それにコードをつけていく…という感じ。
鼻歌でメロディを歌いながらコードを鳴らして、しっくりくるものを探してみよう。もしくはお気に入りのコードを鳴らして、それに合うメロディを考える、というパターンも良い。
ギターを単音弾きしてメロディを作ることもある。コードを1音ずつ弾いていくのをアルペジオ(分散和音)というけど、このアルペジオもメロディを作るときのヒントになる。
おじさんがいちばんしっくりくるのは、頭の中に自然と浮かんだメロディにお気に入りのコードをつけていく…という手法。これがやっぱり好きだねえ。
はっ、名曲が浮かんだ…!
おーいおじさん。
小一時間経過。
はっ、名曲を思い出せない…!
これはあるあるだねえ。思いついたメロディはすぐに録音するのがオススメ。おじさんはギターで弾いてみてギターで覚える、ということをよくやってた。
お試しあれ~。
好きな曲をトレースする、ということ
良い曲を聴くと『自分でもこんな感じの曲を作りたい!』と思うはず。
でもどんなに良い曲でも、メロディとコード進行をそのまんま拝借するのはもちろんNG。
そこでおじさんが考えるのが『曲をトレース』する、ということである。
トレースというのは絵に薄紙を重ねて透けた線をなぞること。つまりは既成のものをそのまんま真似る、ということ。
でも好きな曲をそのまんま真似るとパクリ…NGである。
だからその曲を聴いたときの気持ちをトレースする、ということを考えて作曲に取り組んでいた。
抽象的な表現で分かりにくいかも知れないけど、この曲良い!と思ったときは感動しているわけである。
その感動の理由を探って『その曲を聴いたときの気持の動き』をトレースする、ということを意識する。
自分で作ったコード進行を弾きながら、自分で作ったメロディをそこに乗せる。そのときに、好きな曲を聴いたときの気持の動きと同じ感じがする組み合わせを探していく。
感性的な説明で申し訳ないけど、おじさんは最終的に音楽は理論じゃなく感性で作られるものだと考えている。
とはいえ手持ちのコードをやみくもに組み合わせても同じ感じがしなかったら。
そんなときに効果を発揮するのが音楽理論である。
音楽理論の知識は、好きな曲で感動した理由を探るときに大きな助けになる。『気持のトレース』を効率的に行えるようになる。
音楽理論は言ってみれば調味料。あなたのこしらえた音楽の素材に、多彩な味付けをするもの。音楽理論をひとつまみして、音楽レシピを美味しく彩ってみよう!
作曲のための音楽理論
作曲の基本になるのはダイアトニックコード!聞いたことある?音楽理論の中でいちばん実用的なのがこのダイアトニックコードの知識。
ダイアトニックコードとはダイアトニックスケールから作られた7個のコードのこと。
ダイアトニックスケールとは平たく言えば、ドレミファソラシドのこと。
ドレミファソラシドの各音を1つおきに4個重ねると…。
- ドミソシ Ⅰ△7
- レファラド Ⅱm7
- ミソシレ Ⅲm7
- ファラドミ Ⅳ△7
- ソシレファ Ⅴ7
- ラドミソ Ⅵm7
- シレファラ Ⅶm7(♭5)
以上の7個のコードができあがる。これがダイアトニックコードである。
なにやらローマ数字とか記号とかついとる…。なにこれ?
かえる脳に理解できるの?
…くっ!
ま、まあまあ。
コードネームの表記にはルールがある。まずはこのルールを知ることが必要。大丈夫大丈夫。かえる脳でも理解できたから。
だれがかえる脳じゃ…!
どうですかこのノリツッコミ。
………。
なんか言って?ねえなんか言って?
12個の音の並びかた
現代音楽で用いられる音の数は12個。
オクターブ違いの同じ音っていうのがあるから、もっとたくさんの数がありそうだけど、この12個の音を組み合わせて音楽は作られている。
12個の音の並びかたを把握してみよう。
音の並びかたには全音と半音という概念があって、半音2個で全音になるという感じ。
ドレミファソラシドの中でミとファ、シとドのあいだは半音になる。ここがポイント。
全音全音半音全音全音全音半音という間隔で音が並んだ音階をドレミファソラシド、つまりダイアトニックスケールと呼ぶ。
12個の音にはそれぞれ数字がついてる。この数字がコードネームに表記される。
ドレミファソラシの7個の音で1オクターブ。だから8以上の数字はオクターブ上の音、ということ。
ギターの指板と照らし合わせて把握するのが効果的。音の並びを視覚的に把握できるのがギターの大きな利点である。
ダイアトニックスケールとメジャースケール
ダイアトニックスケール=ドレミファソラシドである。この音階にC音から順番に音を当てはめてみよう。
- ド:C
- レ:D
- ミ:E
- ファ:F
- ソ:G
- ラ:A
- シ:B
この音階をCメジャースケールという。ダイアトニックスケール=ドレミファソラシド=メジャースケールということ。これは覚えておこう。
ちなみにドの音にD音を当てはめてドレミファソラシドの音間隔に並べたスケールは、Dメジャースケールとなる。
このようにドの音に色々な音を設定する、という考え方を『移動ド』と呼ぶ。これも頭の片隅に置いておこう。
12個の音がある、ということでメジャースケールも12種類がある。
ちょびっとずつ覚えていけば大丈夫!
コードネーム表記のルール
たとえば『C△7』と『Am7』というコードの場合。Cメジャーセブンス、Aマイナーセブンス、と読む。
構成音を確認してみよう。
- 1st
- メジャー3rd
- 5th
- メジャー7th
- 1st
- マイナー3rd
- 5th
- マイナー7th
この4つの音から構成されている。表記のルールを知っていると、コードネームを見れば構成音が分かるようになる。先ほどの早見表に照らして確認してほしい。
1stの音
まずいちばん左のアルファベットが1stの音。コードの基本になるいちばんエライ音。
3rdの音
次に3rd。3rdの音にはメジャーとマイナーの2種類がある。1stから数えて全音2個ぶん上の音がメジャー3rd。
そのメジャー3rdの半音下の音がマイナー3rd。早見表で音の間隔を確認してみよう。
全音を1音、半音を0.5音と考えると、1stから数えて2音上がメジャー3rd、1.5音上がマイナー3rd、と捉えることもできる。
コードネームに小文字の『m』がついている場合はマイナー3rdの音が含まれている。
なにも表記がない場合、ただ『C』とだけ表記されている場合はメジャー3rdが含まれている。ここは大事なポイント。
メジャーコードとマイナーコード
メジャー3rdが含まれているコードはメジャーコード、マイナー3rdが含まれているコードはマイナーコードと呼ぶ。
コードの響きを強く印象づける大事な音、それが2種類の3rdの音である。
5thの音
5thの音はコードの響きや機能にあまり影響しない。だから省略されることも多い。ここでもサラッと触れるだけにしておこう。
7thの音
7thの音もコードの響きを左右する重要な音。3rdの音同様にメジャーセブンスとマイナーセブンスの2種類がある
△記号、あるいは大文字の『M』の表記があればメジャーセブンスの音が含まれている。
ただ『7』の表記だけの場合はマイナーセブンスの音が含まれている、ということ。
3rdと7thでは表記のルールが逆になる、と覚えよう。
- いちばん左のアルファベットが1stの音
- 1stはルート音とも呼ばれるコードの基本になる音
- 3rd音にはメジャーとマイナーの2種類がある
- 小文字のmはマイナー3rd
- とくに表記がなければメジャー3rdが含まれている
- 構成音にメジャー3rdがあればメジャーコード、マイナー3rdがあればマイナーコードになる
- 5thの音は省略されることも多い
- 特に表記がなければ5th音はあってもなくてもいい
- △あるいは大文字のMの表記があればメジャーセブンス、7だけの表記ならマイナーセブンスが含まれる
- 3rdと7thで表記のルールが逆になる
コードネーム表記の基本ルールはこんな感じである。ほかにもまだまだ色んなルールがあるけど、ちょびっとずつ覚えていこう。
ダイアトニックコードはローマ数字で表記される。これは各コードの機能を把握するのに有効で、コードディグリーと呼ばれる。合わせて覚えることをオススメする。
ダイアトニックコードを組み合わせてみよう
曲のキーがCの場合。Cキーのダイアトニックコードは以下の7つ。
- Ⅰ△7:C△7
- Ⅱm7:Dm7
- Ⅲm7:Em7
- Ⅳ△7:F△7
- Ⅴ7:G7
- Ⅵm7:Am7
- Ⅶm7(♭5):Bm7(♭5)
各コードの押さえ方の一例を紹介してみよう。
以上のコードを適当に組み合わせるだけでも曲は作れる。全部つかわなくても、3~4つくらいで充分だったりもする。そういう曲もいっぱいある。
組み合わせ方も基本的には自由。色々と試してみよう。
【Ⅶm7(♭5)】コードには注意が必要。ダイアトニックコードの7番目のこのコードはちょっとクセがある。適当につかうと何かしっくりこない…かも。
おじさん的にはジャズの素になるコードだと思ってる。使いどころを押さえると輝くシブいコード。
Bm7(♭5)→E7→Am7
使い方の一例をあげるとこんな感じ。
E7は厳密にはCキーのダイアトニックコードじゃないんだけど、Amに解決するコードとして覚えてみよう。
テンションコードでオシャレな感じに
ところで、手持ちのコードを組み合わせても欲しい感じの響きにならないなあ…っていうとき。とくにジャズっぽい曲を作りたいなあ、と思ったら。
そんなときはテンションコードをつかうと良いかも。テンションコードっていうのは…こほん。……ッ!
はいはい。ハイテンションで言うやつね。
………………。
テンションコードっていうのは、ざっくり言えばオシャレな感じの響きのコード。とくにジャズやボサノヴァでは必須となるコード。
おじさんのお気に入りのテンションコードをつかった進行を紹介してみよう。
A△7(9)→G#7(♭13)→C#m7(9)
こんな感じのコードネームに9以上の数字がついてるやつ。
このコード進行を更に発展させると…。
こんな感じになる。数字と記号のお祭り状態…!
テンションノートに興味のある方は以下の記事も参考にして欲しい。
音楽理論を学ぶ意味
音楽理論を知らなくても作曲はできる。実際、理論に弱いプロミュージシャンもいっぱいいる。
おじさんも元々、理論なんか俺の音楽には必要ないぜ!と思ってたんだけど、自分で作曲するうちにだんだん、作りたい感じの曲にならないなあ…ってことが多くなった。
そうなったら理論の学びどきかも。音楽理論、といっても実はそんなに難しく考える必要はない。
理論が高度に複雑化する前の段階、初歩的な部分を知るだけで充分効果がある。
おじさんもそんなに高度なところまでは学んでないし。
まあ、かえるだからねえ。
…くっ!
理論を知らなくても作曲はできる。でも理論を知ってると、より効率的に自分の作りたい曲を狙って作れるようになる。
もちろん学んだらすぐそうなるというわけじゃないけど、理論に親しむと音楽を聴いたときに手がかりを見つけられるようになる。
たとえば街中で流れている曲を聴いて、おっ、この曲良いなあ…なるほど、こんなコード進行もあるんだ…とか、おお?気づかないうちに転調してる、粋だねえ…とか。
こういった手がかりを見つけていくうちに、自分の中で『音楽の材料』がつながっていって、独自の音楽レシピになっていくのである。
- 理論を知らなくても作曲はできる
- 理論を知っていると作曲の手がかりを見つけられるようになる
- 好きな曲の『好き』の理由が分かるようになる
- 音楽理論で『好き』を再現できるようになる
- ちょっとづつ覚えていけば大丈夫!
作詞してみよう!
シンガーソングライターというからには、自分で曲を作って歌うわけである。歌うためには歌詞が必要。
じゃ作詞してみよう!
といっても作詞とか、どうやればいいんだろ?
作詞、と聞いておじさんがパっと思いつくのは『最後の職業作詞家』と呼ばれる及川眠子(おいかわ ねこ)氏である。
及川眠子氏は新世紀エヴァンゲリオンの『残酷な天使のテーゼ』を作詞されている。懐かしいところではWinkの『淋しい熱帯魚』など、数々のヒット曲の歌詞を手掛けられている。
作詞の教則本も出されている。『作詞の教則本』って珍しい…。
おじさんも昔、お前が本気で作詞したら俺も本気で曲をつける!って感じで友達に作詞してもらったことがある。
それまで作詞なんか全くやったことがないやつだったけど、かなりマジに取り組んでくれた。
青春だねえ。
作曲も自由、作詞も自由!
これがおじさんの考えである。じゃここでおじさんもちょっと作詞してみよう!
マジックマッシュルーマー
キノコの国からやってきた 魔法使いのおじいさん キノコ隠した袖の下 マツタケだって聞いたから かるく炒めて食べたなら 飛びます飛びますシャングリラ 近所の奥さんみんな集めて運動会 バントのサインを出したのに ホームランだよ結果論 腕立て1000回できるもん はだしで100㎞歩くもん 過去問100問解けるもん 公文 苦悶 公文 苦悶 マジックマッシュルーマー マジックマッシュルーマー 心で通信できるもん ご飯でカフェオレすすむもん 蕎麦屋でカツ丼頼むもん うどん ウコン 苦悶 遺言 マジックマッシュルーマー マジックマッシュルーマー フォーエバーだよおまっとさん
書けた!おっし、この歌詞にどんな曲をつけようか。
歌詞のイメージからして、しっとりとしたバラード?おしゃんてぃなシティポップ?それとも?
何を見せられているんだ…。
こんな感じで自由に作詞してみよう!
独自の音楽レシピを作ろう!
【音楽経験ゼロ】からでも作曲はできる。音楽の知識や技術を持った状態で生まれた人はいないから当然である。
この世の中には無数の曲がある。もう全く新しい音楽は生まれない、と何年も前から言われている。
だからってそれが作曲しない、って理由にはならない。新しい音楽を作ろうとすることに意味がない、ってわけじゃない。
だって良い曲を作りたいじゃん。その創作意欲がある限り、作曲しちゃえば良いのである。
レシピに『間違い』はない。口に合う、合わない、ということはあっても間違いはない。ぜひぜひ自分独自の音楽レシピを作ってみてほしい。
音楽やギターを始めたなら、たくさんの教則本やレッスンサイトに触れることになると思う。
そのひとつとしてこのサイトを活用してもらえたら、おじさんとっても嬉しいのである。
① 役に立った
② 役に立たなかった
③ 何を見せられているんだ…。
①?まじで?①?まぁじぃでぇ?あ…あ…あり…が…とう…ござ…じょろじょろじょろ…。
ん?何を見せられてるかって?
それは宇宙!おじさんの中の宇宙!そしてそれはやがて大宇宙ギター神さまへの回帰と帰属をうなが
はーいじゃあ、またねー!ばいばーい!
ふがふがーっ。