はいっ!今回はっ!ギターのコードネームについてる数字!について!
何だろうこの数字~何かな~何だろな~何でもいいや~っ、てオイッ!
この数字は『テンションノート』って言って、意味を知るとコードに様々な色合いを与えることが出来る。
とりあえず基本のコードを覚えてみたけど、何か自分の求める響きにならないな~って時にはこの『テンションノート』をコードに加えてみると…。
あらっ!これ!これだ!お義母さ~ん、前のお母さんの肉じゃがの味だよ、ってオイッ!
そういう時はただ美味しい、とだけ言えば良いってオイッ!そこかいっ!
はいっ!ギターのコードの話ですね!それでは行きまっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょいしょおォォォォイ!
テンション高えなー。
『テンション』の意味は?
テンションノートについて触れるときはテンション高く!
ってこの感じ、おじさんはいたく気に入ってるんだけども、もともとの『テンション』は緊張とか不安を意味する言葉らしい。
コードに緊張感を与えるってことかなあ。まあそういうテンションの使い方もあるけど、おじさんの感覚だとテンションノートって、コードをオシャレに装飾するものって感じ。
楽しくなってテンション上がる!って表現は本来の英語の意味とは違う、誤用らしい。
まあ、楽しくなったほうがおじさん好きです。
テンション上がるぅ。
テンションノートと音階
コードネームに付いてる数字『テンションノート』。この数字はルート音から数えた時の順番を表している。
ルート音っていうのは、一般的にそのコードの中で一番低い音で、アルファベットで表記されてる部分。
『C△7』というコードならC音がルート音となる。
ルート音を基準にして、一定のルールで音を重ねてコードは作られるもの。
コードを作ろうと思ったらまずは基本的な音階、音の並びかたを知る必要がある。
ダイアトニックスケールの各音の並び方
上記の表は現代音楽で使われる12個の音の並び方を示したもの。そう、ドレミファソラシドである!
ドレミファソラシドである!
ねえねえドレミファソラシドって知ってた?
うん、知ってた。
……。ああそう…。
ドレミファソラシドを知らない人ばっかりの国に行きたいイイ!
ドレミファソラシドはダイアトニックスケールとも呼ばれる。
現代音楽理論の基本の音階(スケール)なので、覚えて損のない用語である。
音のインターバル
現代音楽で用いられる音の数は12個。
音が1個で半音、2個で全音と呼ぶ。ギターなら1フレットが半音、2フレットが全音、となる。
音が12個で1オクターブ。ギターは12フレットで1オクターブ。
ドレミファソラシドは、
全音全音半音全音全音全音半音
というインターバル(間隔)で音を並べた音階である。
次にダイアトニックスケールの音の並びかたを見てみよう。
全音全音半音全音全音全音半音…。
おんなじやんけ!
そう!ドレミファソラシドとダイアトニックスケールのインターバルはおんなじ!
ドレミファソラシド=ダイアトニックスケールということなのである!
数字があらわすスケール上の音
さてさて、上記の表の数字に注目して欲しい。結論から言えば、9th以上の音をテンションノートと呼ぶ。
だから、7th音はテンションノートとして扱わないのが一般的。
ルート音は一番目の基準になる音として1stと呼ばれる。
この1stから数えて9番目の音が9thで、11th、13thはそれぞれ11番目、13番目の音のテンションノートということになる。
テンションノートはオクターブ上の音
ところで何か、数字が飛び飛びじゃない?って思った方。
…天才。よくぞ気が付きました…!
1stから数えて8番目の音、8thは1stのオクターブ上の同じ音。10thは3rd、12thは5thのそれぞれオクターブ上の同じ音である。
つまり、8th以上の音はオクターブ上の音ということになる。テンションノートは基本的に1stから数えてオクターブ上の音になる。
1st、3rd、5th、7thの4つの音はコードの基本になる音。この4つの音のオクターブ上の同じ音は、テンションノートとして扱わないのが一般的。
だから8th、10th、12th、14thという数字がコードネームにくっついてることはまずない。
テンションノートは9、11、13!
テンションノートの数字は9th、11th、13th、と覚えると良いだろう。ところで上記の表だと数字に記号が付いてるやつもあるねえ。
同じ音に違う名前があったり記号が付いてたり…。この辺が音楽理論をややこしく感じる原因だと思うけど、いっかい覚えてしまえばこっちのもの。
それぞれの名前は役割の違いを表している。アルファベットは音の本名、数字はルート音からの順番、記号の#は半音上、♭は半音下。
ざっくり言えばこんな感じ。上記の表を穴が空くまで見つめてみたら、なんとなく法則性が分かると思う。
………………。
穴空いた?まじで?
ホントに空いたらディスプレイの修理した方が良いよ~。
このかえる野郎…!
ナチュラルテンションとオルタードテンション
#、♭の変音記号の付いたテンションノートを『オルタードテンション』と呼ぶ。『オルタード』っていうのは『変化した』という意味。
記号の付いていないテンションノートは『ナチュラルテンション』という。
『ナチュラルテンション』は殆どのコードと相性が良く、違和感なく使うことが出来る。
一方『オルタードテンション』は使いどころを吟味する必要がある。いつものコードに『オルタードテンション』を加えて弾いてみると…。なんじゃこりゃって感じに聴こえると思う。
でもこの『オルタードテンション』はジャズには欠かせないジャズの素。そしてボサノヴァでも良く用いられる。
使いどころを押さえて鳴らすと何ともオシャレな感じを演出する事が出来る。いぶし銀…。
オルタードテンションをつかった進行を紹介してみよう。
数字に変音記号のついたコードの響きに注目。
う~んジャズっぽい!
コードの仕組みを覚えると、こんな感じの進行も自分で作れるようになる。
れっつとらい!
コードの音数とコード感
コードは3つの音から構成される三声和音と4つの音からなる四声和音が一般的。あまり多くの音を重ねると、響きが濁ったりよく分からなくなってしまうため。
だからテンションノートは1個か2個だけ使うのが一般的。2個以上使う場合はどれか音を省いて、構成音を4個以内に収める事が多い。
その場合1st、5thが省かれる筆頭の音である。
とは言ってもこれはあくまで一般論。テンションノートを乗せまくった響きが、良い…!と感じられたらそれも正解。間違った音楽なんてない。
ただ、エレキギターで鳴らす場合、音を歪ませるほどコード感が分かりにくくなるのでそこは注意。
もともとテンションノートはコードの響きが曖昧になる事が多いから、なおの事。
でもその響きが好きだ…!と思ったらやっぱりそれも正解。間違ってない。
好きだ…!好きだ…!
やめてもらえますか。
つれないなあ。
コードの基本『ダイアトニックコード』
さてさて、コードについて理解しようとしたら、『ダイアトニックコード』を覚えることが効率的でオススメである。
今ある音楽は殆ど全てと言って良いくらい、この『ダイアトニックコード』から出来ている。
だから『ダイアトニックコード』を理解するということは、現代音楽そのものを理解するということになるのである…!
実際にギターを手に取って始めるだけでもスゴイ事なのに、音楽そのものの理解まで深めちゃうなんて、あなた才能を努力で磨き上げる天才ですか…!
あなたはスゴイ!間違いない!
7個の『ダイアトニックコード』
ほいっ、『ダイアトニックコード』は『ダイアトニックスケール』の各音を1つおきに並べて作られたコードである。
『ダイアトニックスケール』とはドレミファソラシドのことなので、
- ドミソシ
- レファラド
- ミソシレ
- ファラドミ
- ソシレファ
- ラドミソ
- シレファラ
以上の7個が『ダイアトニックコード』である。
① ドミソシ……Ⅰ△7 トニック系
② レファラド…Ⅱm7 サブドミナント系
③ ミソシレ……Ⅲm7 トニック系
④ ファラドミ…Ⅳ△7 サブドミナント系
⑤ ソシレファ…Ⅴ7 ドミナント系
⑥ ラドミソ……Ⅵm7 トニック系
⑦ シレファラ…Ⅶm7(♭5)ドミナント系
Cキーの場合のダイアトニックコード
例えば1stの音がCの場合、つまりはキーがCの場合。
ダイアトニックスケールに当てはめるとCDEFGABという音の並びになり、これはCメジャースケールでもある。
ダイアトニックスケール=ドレミファソラシド=メジャースケールということ。まとめて覚えちゃおう。
そしてキーがCの場合のダイアトニックコードは以下の通り。
Ⅰ△7……C△7
Ⅱm7……Dm7
Ⅲm7……Em7
Ⅳ△7……F△7
Ⅴ7………G7
Ⅵm7……Am7
Ⅶm7(♭5)…Bm7(♭5)
ローマ数字の『ディグリーネーム』
ローマ数字…?何それ?ユリウス・カエサル?
このローマ数字でのコード表記は『ディグリーネーム』と言う。各ダイアトニックコードの機能や役割を理解するのに役立つもの。
そしてトニック系、サブドミナント系、ドミナント系という用語。
これはコードの機能を表したもの。以下の記事でも取り上げているので、良ければ参照して頂きたい。
コードに関する知識は少しややこしく感じるかも知れないけど、いっかい覚えてしまえば自分で色んなコードが作れるようになる。
ちょっとずつ理解を進めて行こう。大丈夫、あなたは努力の天才だから!
各ダイアトニックコードと相性の良いテンションノート
各ダイアトニックコードとテンションノートには、ある程度の相性がある。
先述の通り『ナチュラルテンション』は殆どのダイアトニックコードで違和感なく使える。
そして『オルタードテンション』は使いどころをある程度知っておく必要がある。
基本的にはこんな感じだけど、例外もある。各ダイアトニックコードにどのテンションノートが合うのか、以下にまとめてみよう。
9th 11th 13th
9th 11th 13th
♭9th 11th 13th
9th #11th 13th
Ⅴ7
全てのテンションノート
#♭付きのオルタードテンションはジャズ、ボサノヴァっぽい響きになる
9th 11th ♭13th
♭9th #11th ♭13thのテンションノートが使えるがⅦm7(♭5)というコード自体がすでにテンションコードっぽいので、更にテンションノートを乗せることはあまりない。ジャズには欠かせないジャズの素。
青い文字のテンションノートはそのダイアトニックコードを強く印象付ける音である。
例えばF△7に#11thのテンションノートを加えると、Cキーの時のⅣ△7として聴こえる、ということ。
これがどういう事かというと、たとえばキーがFの時のF△7はⅠ△7である。
このF△7に#11thを加えると、キーがCのときのF△7のように聴こえる。つまり転調して聴こえるのだ…!
このコード進行は普通に聴くとCキーに聴こえる。そして一部Fキーにも解釈できる。
CキーとFキーを行ったり来たりしてるようにも聴くことができる。
この辺りの転調感は実際に音を鳴らしてみると分かってくると思う。文章の説明だけでは、なかなか理解しにくかったりするから。
効果的に転調感が演出された曲って好きだねえ。
臨時転調について
上記の各表とにらめっこしてみて欲しい。
ダイアトニックコードはダイアトニックスケールから構成されている。
ダイアトニックコードにダイアトニックスケール以外の音を加えるとちょっとスケールから外れた感じ、ノンダイアトニックな響きになる。
例えばEm7の場合。キーがCの場合はⅢm7となるが、Em9というテンションコードにしてみると。
Eの9thの音はF#である。F#はCメジャースケールの中にはない音、つまりノンダイアトニックの音である。
Em7とEm9のコードの響きを比べてみよう。
F△7→Em7→Am7→C△7
この進行はCキーとしてスムーズに聴こえる。これを…。
F△7→Em9→Am7→C△7
Em9の部分で一瞬違う感じに聴こえると思う。これは臨時転調しているせいで、通常のダイアトニックコードの進行とはひと味違うコード進行になる。
ダイアトニックコードについて理解すると、ダイアトニックスケール以外の音をあえて使う、ということも出来るようになりコード進行のバリエーションを増やすのにも有効である。
ちょっとややこしいけど、大丈夫。あなたはスゴイんだから!
変音記号の付いたテンションノートに注意
Ⅴ7コードは殆ど全てのテンションノートを使うことができる。
一方Ⅴ7以外のダイアトニックコードで#♭の『変音記号』の付いたテンションノートを使う場合はちょっと注意が必要。
なんか変な響きに感じるかも。
と言っても実際にコードを鳴らしてみて良い…!と感じたらそれで問題ないし、間違いなんかない。
通常あまり使われない音が輝く進行もあるだろう。そんなコード進行を見つけちゃうかも知れない。あなたはスゴイんだから。
ちなみにⅣ△7の#11thの音は変音記号がついているけど、ナチュラルテンションとして扱われる。
ややこしいなあもう。
add9について
〇add9という表記のコードネーム。『add』は加えるという意味でアドナインス、もしくはアッドナインスと読む。
Cadd9なら、Cコードに9thの音を加えたもの。ドミソレという構成音になり、この場合のレはオクターブ上のレである。
なかなかオシャレな響きで色んな場面で使える、オススメのテンションコード。
sus4について
〇sus4というコードネーム。『sus』はサスペンデッド、吊り上げるという意味。
3rdの音を吊り上げて4thの音にした、という感じ。だからこの表記の場合は、原則として3rdの音は含まれない。サスフォーと読む。
〇7sus4という表記のセブンスサスフォーとして使われることも多い。
これもまた良い感じの響きになる。いつものコードにアクセントとして用いるのがオススメ。
omit3について
これはオミットサードと読む。実はロックギタリストのお馴染みのコード。
『オミット』は省くという意味で、3rdの音を省いて1st、5thの2音のコードにしたもの。つまり…。
チカラこそッ……。
パワーだあああああああああああァァァァァァァァァァァァaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はっ、ちょっと感情的になってしまった。
omit3=パワーコードである。れっつぱわーこーどっ。
指板上の音をちょっとずつ覚えてみよう!
さてさて、コードに付いてる数字、『テンションノート』について取り上げて来ましたが。
実際にギターで音を取ってみて、耳で聴いて覚えることがオススメ。コードの響きの印象で覚えてみるのが手っ取り早い。
上記の表はレギュラーチューニングの場合の各音の指板上の配置図である。これを手掛かりにしてコードを自分で作ってみよう!コードの作り方はこちら
お気に入りのテンションコード
ここでちょっと、おじさんお気に入りのテンションコードをつかったコード進行を紹介してみよう。
A△7(9)→G#7(♭13)→C#m7(9)
なんだか洒落た感じの響きになってませんか…?
自作のコードと愛着と
コード自作のコツは押さえやすいフォームにすること。自分のコードなんだから、自由な音づかいでおっけー。
押さえるのが難しいポジションは別の音に変えてみたり、ここかな?この音はどうかな?って感じで音を探って自分なりの良い感じコードが出来れば、音楽にもっと愛着が湧くと思う。
一度に全て覚える事はなかなか難しいと思うので、ちょっとずつやって行こう。
大丈夫大丈夫。あなたは自らギターを手にして、努力を続けているスゴイ人だから!
① 役に立った
② 役に立たなかった
③ 途中からテンション下がってなかった?
あいやー①アルかー①アルねーうれしーアル。しぇいしぇい。
…おじさん、おじさんだからさ。だから朝とかも…ほら…ねえ?