さあピッキングについて書いていこう。今回取り上げるのは、基本にして超重要なピッキング法。これさえマスターすれば一生ギターを弾くのに困らない、逆に言えば一生かけて磨き続けるピッキング法、かもしれない。
まあ、ギター全般、スキルを身に付けるには個人差はあれど時間が掛かる。気長に気楽に練習して行きましょうや。
オルタネイトピッキング。聞いたことあるだろうか。
『オルタネイト』の意味をネット検索してみると…?
- 一回押すとオンになり、もう一度押すとオフになるスイッチ
- 交互に繰り返すこと
こんな感じ。つまり。
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ
ああっ…こんなに押したらスイッチ壊れちゃう…!でも押しちゃう…!ああっ…!壊れちゃうううううううううぅぅぅぅぅぅぅuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はっ、ちょっと感情的になってしまった。
…こほん。
オルタネイトピッキングの練習法をご紹介いたします…。
スイッチ戻らなくなっちゃった。
なにやってんの…。
オルタネイトピッキングって?
おるたねいとぴっきんぐ?…おるた…ねいと…折田寧人…?
オッス、俺、折田寧人(おるた・ねいと)!みんなよろしくなっ!
はっ、架空のキャラクターで脳内学園ラノベを展開するとこだった。オルタネイトピッキングについて書くんだった、危ない危ない。
折田寧人は昼は高校生、夜は小指サイズの親指で帰宅途中の女性を後ろからぷすっとやる暗殺拳の使い手だ…!
…こほん。
ホントに役に立たないギター講座だね…。
……そうですね。
人生色々アップダウン!
さて、オルタネイトピッキングっていうのは、ダウンピッキングとアップピッキングを交互に繰り返すピッキング法である。そう、交互にダウン、アップ、ダウン、アップ。
ダウン、アップ、ダウン、アップ。…おじさんの人生…?
ダウンダウンダウンダウンダウンダウンダウンあっぷあっぷダウンダウンダウンダウンダウンあっぷあっぷあっぷダウンダウンダウンダウンダウンあっぷあっぷダウンダウンダウンダウンダウン
…ダウン多めのおじさんの人生ええええええええええええエエエエエェェェェェェェeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はっ、ちょっと感情的になってしまった。(2回目)
ダウンとアップを交互に繰り返す、これがピッキングの基本、オルタネイトピッキングですぅ。
ダウンのみのダウンピッキングについてはこちら。
狙った弦にヒットしない!
同一の弦をオルタネイトピッキングで弾くのは、初心者の方も割とすぐに出来ると思う。
でもこれが複数の弦に渡るフレーズを弾くとなると、途端に難易度が跳ね上がる。
ダウンピッキングのときより狙った弦にヒットしない、ってことも良くあるはず。
狙った弦に当てるためにピックを目で追ってしまいがちだが、これは個人的にはオススメしない。
実際の演奏中は目で追っている暇はないし、姿勢も悪くなりがちだから。
違う弦をピッキングしちゃう…というのはオルタネイトピッキングの練習開始時には良くある状態。
そこじゃないっ…そこじゃないんだ…!
慌てず焦らず、難しいことがちょっとずつできるようになっていく感覚を楽しんでいこう。
6弦を往復するオルタネイトピッキング練習法
練習を続けて行けば、どの弦にヒットするか感覚で分かるようになる。個人差はあるけど大丈夫。
その感覚を身に付けるために当時よくやっていた練習が、6弦から1弦までオルタネイトピッキングで弾く、というもの。
6弦、5弦、4弦、3弦、2弦、1弦、とダウン、アップピッキングで弾いていく。1弦まで弾いたら今度は1弦から6弦に向かって弾いていく。ダウン、アップ交互に。
この練習は後述するアウトサイドピッキングとインサイドピッキングの感覚を身につけるのにも効果的。
左手は何かコードを抑えてもいいし、全弦開放でも構わない。最初はゆっくり、一定のリズムを保って弾くのが重要。慣れてきたらちょっと速く弾いてみる。
この練習を続けていたら、あら不思議、なんかピッキングがスムーズになってる…!
単調な反復練習を楽しい!と感じられるようになったら、上達の可能性が飛躍的に高まる。
『ながら練習』を活用して効果的に練習を進めよう。
難易度が跳ね上がる『弦飛び』フレーズ
フレーズの中で例えば3弦から1弦に飛んだり、2弦から4弦に飛んだり。こういう弦を一本飛ばし、或いは二本飛ばしとかで弾くことをスキッピングと呼ぶ。
すわっぴんぐ?何それ?
このスキッピングフレーズは難易度が跳ね上がる。連続で弦飛びするフレーズなんか噓っ!ていうくらい難しい。
こういう難しいフレーズはゆっくり正確に弾くのが練習のポイント。気長に気長に。気づいたら意外と弾けるようになっててびっくりするはず。
これもやっぱりピックを目で追うのはあんまりオススメしない。弦の位置が感覚で分かるようになるのが理想。
これまた練習を続けているうちに、意外と分かるようになってくるから気長にやって行こう。
インサイド、アウトサイドピッキング
オルタネイトピッキングにはインサイドとアウトサイドというものがある。
どういうものかというと…。
インサイド!
ごくん。
アウトサイド!
けぽっ。
あ!メダカちょっと溶けてるじゃん!
……すんません。
※メダカ型のルアーを使用しておりますので、動物愛護団体等に通報するのはご遠慮ください。
大体の人はこういう想像をされることだろう。
自由な想像力というものは大変素晴らしいが、休み休みにしたほうが良いんじゃないかな~というのがおじさんの考えである。
かえるのワンポイントアドバイス
横向きにインしちゃうと、のどごしがスゴイよ!
素直に縦向きにインすることをオススメする。
ピッキングのインアウト
オルタネイトピッキングはアップとダウンのピッキングを交互に繰り返す。
ということはフレーズによっては、弦を外側から弾く感じと内側から弾く感じになることがある。
- インサイドピッキング 弦を内側から弾く
- アウトサイドピッキング 弦を外側から弾く
文章ではちょっと分かりづらいかも知れないが、例えば。
- 4弦をアップ、次に3弦をダウンで弾く・・・インサイドピッキング
- 4弦をダウン、次に3弦をアップで弾く・・・アウトサイドピッキング
実際にギターで弾いてみたら分かると思うけど、アウトサイドピッキングの方が自然に弾けて、インサイドピッキングは違和感がある、という方が多いのではないだろうか。
インサイドピッキングは、ピックの移動距離が大きくなるのが違和感の原因。ピッキングの基本は弦からピックが離れすぎないこと。
弦にピックを巻きつけるような感覚で、最小限の動きのピッキングを身につけたいところ。
TAB譜のアップダウンの表記
TAB譜(ギター用の楽譜)では、下向きのコの字マークがダウンピッキング、Vの字マークがアップピッキングの表記となる。
上記のような3音符ごとに弦を移動するようなフレーズでは、アップダウンを繰り返すオルタネイトピッキングで弾くと、弦移動の際にインサイドピッキングになったりアウトサイドピッキングになったりする。
アウトサイドピッキングもインサイドピッキングも違和感なくスムーズに弾けるようになるのが理想。
これもまたゆっくり正確に弾く、ということを意識して練習を続けていくと、いつのまにかインサイドもアウトサイドも違和感なく弾けるようになってる。
今インサイド…今はアウトサイド…とか分かんないくらい無意識に弾けるようになるから大丈夫!
気長に気長に。
先述の6本の弦を往復するピッキング練習はインサイドピッキングとアウトサイドピッキングを延々と繰り返すもの。
インサイド、アウトサイドのピッキングを身につけるのに、うってつけの練習である。
ピックを当てる3つの角度
ピックを弦に当てる角度も重要なポイント。ざっくり分けると3種類の角度がある。
- 順アングルピッキング
- フラットピッキング
- 逆アングルピッキング
図で表記すると以下のようになる。
自分に合った角度を身につけよう
順アングルが一番自然に感じるのではないだろうか。フラットの角度は、完全に弦に対してフラットに当てるのは難しい…と感じるはず。逆アングルは逆ゥー!ってなるはず。
それぞれピッキングの感覚と音が変わってくるが、弦に当たるピックの面積が大きいほど抵抗も大きくなる。
つまりフラットピッキングは弦にピックが引っかかる感じが強いので、速いフレーズが弾きにくいかも。そのぶん弦を大きく振動させることができるので、豊かな響きになる。
角度を付けた方が弦との接触面積が小さくなるので抵抗も小さくなり、速いフレーズを弾きやすくなる。
角度をつけ過ぎると変な音になったりもするけど、それが良い…って思えるならそれもあり。
おじさんは基本的には順アングルピッキングで弾いてる。ピッキングの角度や強弱で音色をコントロール出来るようになったらもう凄腕のギタリスト。おじさんも頑張っていこう…!
逆アングルピッキングの名手
3種類のピッキングのそれぞれに弾く感覚と音の違いがあるが、自分がしっくりくるスタイルで大丈夫。
どのピッキングでも良し。間違いはない。フレーズによって切り換えるのもテクニック。良くわかんないや、って方はとりあえず自然に感じる形で弾けばおっけー。
ただ逆アングルピッキングは、指の関節の曲がり具合が関係してくるから万人向けのピッキングじゃないかも。
逆アングルピッキングの名手と言えばジョージ・ベンソンだろう。ぜひとも動画検索してご覧いただきたいが、そのフォームでなんでそんなに流麗に弾けるんだ…!
継続したら『あら不思議』
基本のピッキング、オルタネイトピッキング。
基本ではあるが、様々な要素があることが分かっていただけたと思う。ピッキングひとつとっても深い深い…。ギターって奥深いなあ…。
とても一朝一夕には身につかない…。でもでも身につけたい…!
その思いがあればきっと大丈夫。
ふふ、継続は力なり、『あら不思議』の瞬間は必ず訪れるにゃ。
折田寧人
お前やったんかい…!
① 役に立った
② 役に立たなかった
③ ヤクニ…タチマシタ…
そうですかそうですか。①!①!①!の掛け声とともにおじさんの脳内をかえるみこしがゆっくりと練り歩いて行きます…。
おや、脳の敏感な所をちゅちゅっとやるトミー・リー・ジョーンズ手術は成功のようですね…そうですか、ヤクニタチマシタか…ふふっ。