ローマは…。
ローマは…!
ローマは一日にして成らずだあああああああああああァァァァァァァァァァァァaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はっ、ちょっと感情的になってしまった。
いや塩野七生の名著『ローマ人の物語』を読んでたらちょっと熱くなってしまって。
しっかしあそこでユリウス・カエサルが死んじゃうなんてねえ。
『ブルータス、お前もか…!』
なんつってねえ。あ、ゴメンゴメン、ネタバレしちゃった。まあ2000年前の話だし。
どうですか、冒頭をギターと全然関係ない話で埋めていくスタイル。
………。
…さて、音楽やギターの教則本なんかで、コード表記にローマ数字が付いているものを見かけたことはないだろうか。
Ⅰ△7、Ⅱm7、Ⅲm7とか。
このコード表記は『ディグリーネーム』って言って、各コードの役割や機能を理解するのにすんごい役立つ。
日本語では『度数表記』っていうこの表現を知ると、教則本の内容も分かるようになるし、自分で曲やコードを作る時も便利便利。
さ、そんじゃレッツアウグストゥス!
まずは『ダイアトニックスケール』を覚えてみよう!
『ディグリーネーム』を理解するためにはまずダイアトニックスケールを知る必要がある。
ダイアトニックスケールは全音全音半音全音全音全音半音っていう間隔で音を並べた音階(スケール)のこと。図で確認してみよう。
これがダイアトニックスケール。ドレミファソラシドやんけ!って思った方、その通り!
ダイアトニックスケール=ドレミファソラシドって覚えてもらって差し支えない。こう言った呼び方を知るだけでも、あ、そういうことかって気付くことが結構ある。
知ると経験値が入って『あ、そういうことか』の時にレベルアップしてる。これをどんどん繰り返して積み重ねていくと…。
わくわくするねっ!
『ダイアトニックコード』を覚えてみよう!
さてさて、ダイアトニックスケールの各音を1度おきに積み重ねてコードを作ってみよう。
ドミソシ、レファラド、味噌汁、ファラドミ…こんな感じのコードが計7個出来上がる。
あ、味噌汁は誤変換じゃなくて、ミソシレって味噌汁に似てるな~って思ったから。
…思ったから。
………。
このダイアトニックスケールから作られた7個のコードをダイアトニックコードって呼ぶ。現代音楽の基本になるコードで、知ってると作曲するときなんかに超便利。以下にまとめてみよう。
7個のダイアトニックコード
① ドミソシ……Ⅰ△7 トニック系
② レファラド…Ⅱm7 サブドミナント系
③ ミソシレ……Ⅲm7 トニック系
④ ファラドミ…Ⅳ△7 サブドミナント系
⑤ ソシレファ…Ⅴ7 ドミナント系
⑥ ラドミソ……Ⅵm7 トニック系
⑦ シレファラ…Ⅶm7(♭5) ドミナント系
さあ出てきたよローマ数字!
例えばドの音をCにした場合、Cメジャースケールになる。これは曲のキー(調性)がCメジャーってことで、キーがCの場合のダイアトニックコードは、『C△7』『Dm7』『Em7』『F△7』『G7』『Am7』『Bm7(♭5)』の7個のコード。
各コードのコードネーム表記が良く分からん…って方は以下を参考にしてみて欲しい。
さてそれじゃあドの音をDにしてみたらどうだろう…。この場合はキーがDメジャーになる。
ド=D、レ=E、ミ=F#、ファ=G、ソ=A、ラ=B、シ=D♭
これがDメジャースケールの各音の並びである。Dをドの音に設定してダイアトニックスケールに当てはめたもの、とも言える。
そしてキーがDメジャーの場合のダイアトニックコードも7個出来るという訳だけど、#、或いは♭の『変音記号』が付くから、ちょっとややこしく感じてしまいがち。
キーがCの場合のドミソシはC、E、G、B
キーがDの場合のドミソシはD、F#、A、D♭
ドミソシのダイアトニックコードはローマ数字付きの『ディグリーネーム』で言えば『Ⅰ△7』になる。アルファベットの方で暗記するより覚えやすい。
『ディグリーネーム』を理解する意味
キーが変われば、スケールの音の間隔は変わらないけど、アルファベットの表記が変わる。というかズレる。これがややこしく感じてしまう。
でもキーが変わっても『ディグリーネーム』を理解していれば各音を把握しやすくなる。
現代音楽では12個の音が使われる。ギターのフレットをイメージすると分かりやすい。12フレットあるでしょ。
ということは12個のメジャースケールがあるんだけど、『ディグリーネーム』で理解すると覚えやすいというわけ。
『移動ド』という考え方
Cをドの音に設定したダイアトニックスケールはCメジャースケール。
Dをドの音に設定したダイアトニックスケールはDメジャースケール。
こういうドの音に色んなアルファベットの音を当てはめる、つまりドの音が移動して行くような考え方を『移動ド』っていう。
アルファベットで表した音は、この周波数の音はC!この周波数だとD!っていう絶対的に決められた音。
それに対して『移動ド』では、この音をドに設定したらこの音がレの音になる…って感じ。ある音の位置が決まれば、その音を基準にして他の音の位置も決まるっていう相対的なもの。
アルファベットの音は『絶対的』ドレミファソラシドは『相対的』ってな感じで覚えておっけー。
コードの機能は3種類!
さて、上記の表に出てきたカタカナ用語。トニックだかサブドミナントだかドミノピザだか。
全てのコードの機能は3種類に大別される。その3種類の機能を表すのが『トニック』『サブドミナント』『ドミナント』の3つの用語。
あれ、ピザは?って思った方。
もー食いしん坊だなあ。
………。
トニックコード、サブドミナントコード、ドミナントコードっていう呼び方をされるのが一般的。
それぞれ『主和音』『下属和音』『属和音』っていう呼び方もあるけど、これはとりあえず頭の隅っこに置いておこう。
ざっくりこの3つのコードの機能を説明するとこんな感じ。
コードの機能を表す3種類の用語
安定して落ち着く感じ。
ちょっとふわふわした感じ。
ソワソワしてどこかに落ち着きたい感じ。
さて、ご理解頂けただろうか。
…いや分からん。って思った方。
…おじさんもそう思う。
でもどの教則本も大体こんな感じで説明しているんだよまじで。
音楽は感性だから、それを説明する表現も感性的になる、ってことかねえ。
もうちょっと分かりやすくダイアトニックコードをこの3つに分けてみよう。
3種類のダイアトニックコード
ドミソシ……Ⅰ△7
ミソシレ……Ⅲm7
ラドミソ……Ⅵm7
レファラド…Ⅱm7
ファラドミ…Ⅳ△7
ソシレファ…Ⅴ7
シレファラ…Ⅶm7(♭5)
実際にギターで鳴らしてみて、響きを確認するのが手っ取り早いと思う。
キーがCメジャーなら、トニック系コードは『C△7』『Em7』『Am7』の3つ。ああ、落ち着くなあ…。
サブドミナント系コードは『Dm7』『F△7』ふわふわ。
ドミナント系コードは『G7』『Bm7(♭5)』ソワソワ。
…もうちょっと分かりやすくならんものか。
トニックコードで落ち着かせる
キーがCの場合。Cコードを鳴らすと曲が終わった…。って感じがすると思う。これがトニックコードの『落ち着く』って感じ。
例えばDm7→G7→C△7というコード進行の場合。
C△7で落ち着いて曲が終わった感じがすると思う。G7のところで行くよ…!行くよ…!って感じがするはず。そしてそこでC△7を弾くとしっくりくると思う。
ドミナントモーション
ローマ数字付きコードで言えば『Ⅴ7』→『Ⅰ△7』という流れ。このコード進行を『ドミナントモーション』と呼ぶ。『Ⅴ7』はドミナントコードだから。日本語では『5度進行』とも言う。
ドミナント系コードは曲をソワソワと不安定な感じにして、トニック系コードに落ち着かせる機能があるというわけ。
『しっくり感』がドミナントモーションである。
サブドミナントコードの役割
先述のコード進行のDm7はCキーの『Ⅱm7』であり、サブドミナント系コードになる。
トニック系コードとドミナント系コードの中間的な響きといった感じ。おじさんはこのサブドミナントコードで始まるコード進行が大好きです。
『Ⅳ△7』コードもサブドミナントコードで、このコードを曲の締めに使う場合も結構ある。
曲の中で安定感とも不安定感とも言えない感じを演出する、『起承転結』でいえば『承』の役割を担当している感じ。…感性的だなあ。
代理コードを覚えてみよう!
コードの機能は3種類に大別出来る。そしてそれぞれに属するコードは同じ系統に属するコードに置き換えることも出来る。
トニック系のコードは他のトニック系コードに置き換えられる、という感じ。コード機能の系統は上記の表で確認してみて欲しい。
この置き換えられるコードを『代理コード』と呼ぶ。コード進行のバリエーションを増やす時に便利な考え方である。
例えばさっきのDm7→G7→C△7という進行。
この進行を少し変えてF△7→G7→Am7としても曲の流れは同様に成立する。
これは『サブドミナント』→『ドミナント』→『トニック』という流れが同じためである。
代理コードを使ってみよう
試しに知ってる曲をこの法則に当てはめてみよう。コード進行が変わっても歌のメロディに違和感はないはず。
これは作曲のバリエーションを増やすのに役に立つ。
ちなみにダイアトニックコード以外のコードをノンダイアトニックコードと呼び、これが7個どころじゃなく無数に存在する。
殆どのノンダイアトニックコードはドミナント的な響きになるので、ドミナントコードの代理として使えるコードがいっぱいある。
結局のところコード進行に絶対的な決まりや正解はない。自由にコードを組み合わせて独自の曲を作るも良し、である。
これは俺のやつ!俺進行!のマインドは結構大切である。
平行調を覚えてみよう!
さてさて、キーがCの場合、Cコードを鳴らすと曲が落ち着いて終わった感じがする。
例えばDm7→G7→C△7という進行。
このC△7をAm7に変えると…この場合も、あっ曲が終わった…。感があるはず。
そう、Cメジャーの場合、マイナーキーがAmになるのである。
これを『平行調』と呼ぶ。
つまり、Ⅰ△7がメジャーキー、Ⅵm7がマイナーキーと言える。これを覚えるとキーがマイナーの曲でもコード進行を理解しやすくなる。
3種類のマイナースケール
マイナーキーにはマイナースケールがある。そして実はマイナースケールには3種類ある。
ナチュラルマイナースケール、ハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケールの3つ。
このうちナチュラルマイナースケールはメジャースケールをラの音から並べた音階と同じもの。
つまり、メジャースケール=ナチュラルマイナースケールということであり、メジャースケールを覚えればナチュラルマイナースケールも同時に覚えた事になる。
ハーモニックとメロディックの2種類のマイナースケールは、そんなものもあるんだなあ、程度に頭の隅っこに置いておこう。
Ⅰメジャーキー=Ⅵマイナーキーってな感じで『平行調』は同時に覚えてしまうのが効率的でオススメ。
3種類のコード機能のまとめ
では『トニック系』『サブドミナント系』『ドミナント系』の3つのコードの機能についてまとめてみよう。出来るだけ分かりやすくね。
『いやぁ、やっぱり我が家が一番だな!落ち着くわい、なあ母さん!』
『まあ、お父さんったら!このままハワイに住んじゃおうかな、なんて言ってたくせに!』
『そうだったかな?うわーはっはっはっ!』
まだかな…。ソワソワ…。どんな嬢かな…。W64の嬢を選んだし…。この待ってる時間が一番どきどき…まだかな…ソワソワ…。
落ち着かん…。5分に一回チャート見てるやんけ…。ああ…頼む…下がるな…下がるな…!ああ…もう見てられへん…安心させてくれや…!
こんな感じ。分かった?
………。
ちなみに上の3例の登場人物は1人のおじさんだけである。とくにこだわりが無ければW63以下の嬢を選ぶことをオススメするし、5分に一回チャートを見るようではポジションを持ち過ぎである。
お母さん?ああ、イマジナリーお母さんね。そっとしておこう、おじさんにも色々事情があることだろう。ハワイにも行ったことないし。
ローマは一日にして成らずだッ!
さてさてコードネーム表記のローマ数字について、あれこれ取り沙汰してみたけども。
この『ディグリーネーム』を知ると本当に便利。それで、これを理解するためにはダイアトニックスケールとダイアトニックコードの知識が必要になる。
全く知らない状態から一度に覚えて理解するのは大変。ちょっとづつのんびりとやって行こう。
まさに『ローマは一日にして成らず』である。そして『継続は力なり』である。
言い換えれば『やってりゃいつかはたどり着く』である。
① 役に立った
② 役に立たなかった
③ ハワイ行ったことないの?
ああどうもありがとうございます。①という答えを大量に頂いております。もう脳内に①!①!①!のコールが鳴り響いております…。
いや別にさっきの例はかえるのおじさんのことじゃないしホントホントおじさんとは関係ないしハワイも1億回行ったしマジでマジで!