役に立たないギター講座

【コードストローク練習法】 手首のスナップと力の抜き方を身につけよう!

『ギターを弾くジェスチャーをして下さい』と言われたらどうするだろうか。

…突然何ですか…?今、急いでるんで…

いやいや、例えば、例えばの話だよ、ねっ?

…本当に急いでるんで…マジで急いでるんで…!

あ、ちょっと。…むう。まあ唐突な書き出しだったし…。さ、気を取り直してギター小噺を書いていこう。

ほんで冒頭の質問『 ギターを弾くジェスチャーをして下さい』 に対して。

ギターを弾く人も弾かない人も、左手は何かを抱えるようにして、右手はぶんぶんジャカジャカって感じに動かすのではないだろうか。

今回はこの右手でのジャカジャカについて。あ、これは右利きのギターの場合。レフティの方は左手ジャカジャカ。

かえるのおじさん

ぎ、ぎたあヲひくゼスチアお、siテくださ、い、いひっ、いひっ、いひっ、いひっ

鴨頭嘉子ちゃん

あ、いま急いでるんで…。

かえるのおじさん

いや、ほら、こう、ジャカジャカ…ジャカジャカって…いひっ、いひっ、いひっ

鴨頭嘉子ちゃん

マジで急いでるんで。

…すいません。やっぱり突然でしたね…。

さてさて、右手ジャカジャカ、これは一般的にコードストロークと呼ぶ。

このコードストロークがスムーズに出来ない…こうお悩みのギター初心者の方もおられると思う。

よし、そのお悩みにかえるがお答えしますよっ!

スナップ・スナップ!

右手でピックを持って弦をジャカジャカ。やってみるとこれがなかなか難しい。初心者の方は首をぶんぶん頷いているんじゃなかろうか。

おじさんも弾き始めた頃、右手でジャカジャカが出来なくて悩んでいた。なんかひっかかるというか、スムーズにジャカジャカ行かない。

肘で弾かない、ということ

今なら上手くジャカジャカできない原因が分かる。肘で弾いてしまっているからだ。手首のスナップをきかせて弾くのが正しい弾き方。肘は固定して、手首から先だけを動かすイメージ。

そう、スナップ!国民的アイドルグループ、ファンでなくてもメンバー全員の名前を言えるのが国民的の証!そう、スマッ…!

…あ、もう存在しないんだっけ。特にファンっていうわけじゃなかったけど、何だか寂しい…。

手首のスナップで弾く、ということ

いやいや、スナップです、スナップ。右手首のスナップが重要って話です。

全弦まとめてジャカジャカする時に限らず、1本の弦を単音で弾くときも手首から先だけを動かして弾くようにイメージする。

そうすると最小限の動きで弾けるようになる。肘を支点にして弾いてしまうと、どうしても動きが大きくなってしまう。

つまりは無駄な動きがスムーズなジャカジャカを阻害してしまっていたのだ。

ある程度ギターが弾けるかどうかは、この肘と手首の感じで分かる。テレビの音楽番組なんかで女性アイドルがギターを弾いているのをたまに見かけるが、本当に弾けるかボリューム0奏法で弾いているのか…まあ、分かる時もあるねえ。

コードストロークの3つのポイント

さてさて、スムーズなコードストロークにはざっくりいうと3つのポイントがある。

  • 手首のスナップを効かせる
  • 手首への力の入れ方と抜き方
  • 手首に連動する腕の筋肉の持久力

手首のスナップを効かせる…これは先述の通り肘ではなく、手首のスナップを効かせて弾くということ。手首ぶらぶら。

手首への力の入れ方と抜き方…ある程度速いテンポでジャカジャカやろうとすると、手首に力が入りがち。でも力を入れ過ぎると手首が固まって素早く動かせなくなる。できるだけ脱力した状態で弾くのが正解。

手首に連動する腕の筋肉の持久力…慣れないうちはジャカジャカやってると、結構すぐに疲れちゃう。手首を動かす前腕の筋肉が張ってくるのが分かると思う。力が入り過ぎていると余計に疲れちゃう。やっぱり脱力して弾くのがポイント。

力を抜くという意識

自分のストロークの力加減が適正かどうか。

ギターを始めたばかりの頃はそれが分からなくて当たり前。ある程度時間をかけて練習するうちにだんだんと感覚が掴めてくる。

大丈夫大丈夫。あなたは正しい道を歩いてる。

弾き始めの頃は、無意識に力が入り過ぎている場合が多い。無意識だから力の抜き方もよく分からない。だって力を入れてるつもりがないんだもん。

これも練習を続けるうちにだんだんと感覚が身についてくる。大丈夫大丈夫。

かえるのおじさん

気楽に気長にやって行きまっしょい!

ギターを弾くための基礎体力

先述の3つのポイントは言わば『基礎体力』の問題である。

手首を動かす筋力感覚…。こればかりは地道に反復練習を繰り返して、徐々に身につけるしかない。

基礎体力を鍛えるための反復練習…まあ、あんまり楽しいものではない。そしてある程度の時間もかかる。

これは初心者さんにとって挫折リスクの高まるポイント。

雑誌とギターとジャカジャカと

この退屈な基礎練習をなんとか続けるために、ギター少年だった頃のおじさんは考えた。

何かしら気を紛らわせて練習しよう…!

ギターを抱えたまま雑誌を広げて、読みながら右手で延々とジャカジャカやる。

雑誌に意識が向いてるぶん、右手首からいい感じに力が抜けて、スムーズにジャカジャカ出来る…これだ!

はたから見ると何やってっか良く分かんない状態だけど、けっこう効果的に右手首を鍛えられたと思う。お試しあれ!※効果には個人差があります

自給自足モード

退屈な練習ほど初心者さんの挫折リスクを高めるものはない。

ある程度弾けるようになってくると、自分のプレイにうっとりして気持ち良くなっちゃう『自給自足モード』に入るようになる。

このモードに入れば、はっ、と気づけば数時間弾いていた…ってことも良くある。練習がはかどるはかどる。

でもそこまで弾けるようになるのが大変じゃん…と思われる方もいらっしゃることだろう。

継続こそがギターの上達の最大のポイント。逆に言えば、継続さえ出来れば上達していく、ということ。気長にやって行きまっしょい!

【1年以内で90%辞めちゃう】ギターを1年続けたらスーパーエリート!練習継続の方法 『継続は力なり』 良く言われることだけど、これは本当にその通り。そして継続することはなかなか難しい、時もある。それは何故か?なん...

ダウンストロークとアップストローク

ダウンストロークは下に向かって振り下ろす。アップストロークは上に向かって振り上げる。

コードストロークはこのダウンアップの動きを繰り返すもの。

実際にやってみるとダウンは自然にできるけど、アップで弾くのはなんか難しい…と感じる方が多いはず。

やっぱり重力が関係してるのかなあ。ぐらびてぃ。

ダウンの時とアップの時の違和感を小さくしなくちゃ。どうしよう?

ピックを当てる角度

ダウンストロークの時とアップストロークの時のピックが弦に当たる角度の違いが違和感の原因かも。

常に一定の角度でピックを弦に当てることが理想。でもちょっと無理があるよねえ。ロボットじゃないもん。

気づいたら出来るようになってる、ということ

そもそも最適な角度は人によって違ってくる。それを見つけて体得するためには何度も反復練習することが必要になる。

いっかい自転車に乗れるようになると、乗れなかった頃の感覚が思い出せなくなる。乗れるのが当たり前の状態になる。

ギターも同じ現象が起こる。気づいたらいつの間にか出来るようになってる…!

この現象を引き起こすポイントは『継続』すること。ここでも出てきたねえ。

毎日続けることで『いつの間にか出来るようになってる現』の確率を高めることが可能。あなたのピッキングの最適な角度を見つけてみよう。

ストロークの幅は小さくて大丈夫

コードストロークはぶんぶんジャカジャカやるもの!ぶんぶんジャカジャカぶんぶんジャカジャカ!

…実は思っているよりずっとコードストロークの幅小さくて大丈夫

ジャカジャカちょこちょこの感じにしてストロークしてみよう。意外と全弦鳴ってるはず。

コードストロークの幅を小さくすることで手首の動きを効率化する。速いテンポにも合わせやすくなるし、疲れにくくなる。

まずはこんなに『ちょこちょこ』ストロークしてちゃんと弾けるの?ってくらいに小さくちょこちょこやってみよう。

6弦から1までの実際の幅はイメージとちょっと違うと思う。この違いがストロークの違和感のひとつの原因かも。

歯ブラシが実際に当たってるところって、イメージしてる位置からずれてませんか…?丁寧に磨いてるつもりなんだけどなあ。

ピックがずれる…!

ストロークしてるうちにだんだんピックがズレてきちゃう…!

これはピックを当てる角度に原因がある。でもあんまり気にし過ぎると、かえって弾けなくなっちゃう。

2~3回ストロークしただけでピックがあさっての方に飛んでっちゃうなら問題だけど、しばらくストロークを続けたらちょっとズレてくるなあ…くらいなら良くあること。

弾きながらピックを持ち直す

ピックがずれてきたら弾きながらピックを持ち直してみよう。

ジャカジャカジャカジャカじゃ~んジャカジャカジャカジャカ…。

このじゃ~んのときに素早くピックを持ち直す。これも重要なテクニック。

意図的にじゃ~んって感じの長めの音符で弾いて、コッソリ持ち直す。

ミスしてもミスに気づかせなければミスしてないのと同じ。上手い人ほどミスをミスと感じさせない

ノーミスで弾く、よりもミスした時の対処をどうするか、のほうが重要。ギターに限らずだけどねえ。

カッティングでカッ飛ばせ!

右手ジャカジャカがスムーズになって来たら、ぜひカッティングに挑戦して欲しい。カッティングっていうのはコードストロークにブラッシングを織り交ぜて弾く…

うーん、おじさんも弾き始めた頃はこういう専門用語入りの説明がわけわからんかったな…。このブログは、初心者の方に向けて情報を提供することを目的としているので、出来るだけ分かりやすい説明を試みてみよう。

さてブラッシング左手で弦に軽く触れると音が鳴らない状態になる。この状態をミュートと言います。そしてミュートした状態で弦を弾くと、チャカチャカって感じのパーカッション的な音がする。これがブラッシング

このブラッシングをコードジャカジャカのなかに織り交ぜて弾くのがカッティング。ブラッシングで音を切りながら弾くからカッティングって言う…んだと思う。上手く説明出来たかなあ。

右手ジャカジャカの究極『マシンガンカッティング』

そしてカッティングと言えば…アベフトシ…!高速カッティング!彼のカッティングはジャカジャカどころか、

ジャギギギギギギギギッギギギギギギギギッギギギギッギギギギギッギギギギギギギギギギギギギギギギッギギギギギギギッギギギギギギギギッ!!!!!!!!!!!!!!!

はっ、ちょっと感情的になってしまった。

是非ともアベフトシのカッティングを聴いてみて欲しい。15歳のおじさんはシビれた。衝撃だった。右手ジャカジャカを極めるとこうなるのか…!

渾身の高速カッティングを天国まで響かせたい…。

この記事の感想は?

① 役に立った

② 役に立たなかった

③ マシンガンカッティングかっこイイ…!

①!?①!?まじで!?やっほい!

マシンガンカッティングかっこイイよねえ。おじさんが女性だったら濡れてるね。まあ、かえるだからデフォルトでちょっと湿ってるんだけど。

心が乾いたら死んじゃうもん。(心の話ですよっ!)

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