ギターを始めるのに適した年齢は何歳くらいだろうか?ピアノなんかは早ければ3~5歳頃から始める場合が多いだろう。やはり早くから始めた方が上達の期待値が高いのはギターも同じである。
そうは言っても3歳児が自発的にギターを始める事はまずないだろう。大半の場合は親御さんがギターを弾く人で、家にあるギターに自然に触れたことがきっかけになるんじゃなかろうか。
しかし僕の親はギターはおろか、音楽にも大して興味がなかった。僕のおうちには音楽的環境はほぼ無かったと言っていい。演歌の好きな父でした。今でも命日にはよく聴いていたあの、ほらあの、波の間に間に…波乗りジョニー…?みたいなえっと、そんなかんじの歌。いや、思い出しても涙一つも出ねえや。そういやまだ実家で結構元気にしてたな親父。
まあ、音楽と縁のないおうちでした。そしてとある変なラジオをきっかけに僕はラジオテープ少年になっていくのであった。
ロックへの目覚め
そして中学時代、不登校少年になる。うん。まあ、年頃だし…その辺のことはまた違う機会に書こうと思うにゃ。
不登校少年は、朝の『母親が起こしに来る』イベントを回避すべく、『朝に意識のない状態でいる』作戦を考案した。明け方まで起きていて朝は爆睡、である。今思うと、我ながら何ともアレな感じだなあ。母ちゃんごめんなさい。
深夜のロックラジオ!
そんなわけでラジオの深夜放送を聴き狂うのである。当時の僕のお気に入りの番組は『吉井和哉のオールナイトニッポン』だ。ザ・イエローモンキーだ!かっちょ良い!今でも痺れる!ばぁらしょお~ふれぇ~いなぁ~、ああ麗奈!
はっ、ちょっと感情的になってしまった。
まあそんなこんなでロック少年になり、ギター少年になった。『ロックスター』のギターソロ弾きたかったんだもん。引き続き不登校少年でもあったが。
始めた時が適齢期!
結局僕がギターを弾き始めたのは15歳の時だった。楽器を始める年齢としては遅めだと思う。そこから20年以上のギター人生が始まるのだが、未だに中級者。まあいいじゃん。
真夜中の絶叫
でもそんだけの期間続けていると、上達の停滞期が必ず訪れる。後から分かる事だがそりゃもう何度も訪れる。しかし15歳の時に迎えた初めての停滞期。その頃は学校にも行かずに毎日何時間も練習していた。そして気付くのである。
『全然弾けるようになってねぇ…』
そして深夜3時に叫ぶのである。
『宇ううあああああaaaaapereperepere!!!!!!!!!!!!!!』
そんな15の夜。なんか今でも覚えてるなあ。
おっさんになっても
そしておっさんになった。今も昔ほどではないが、ギターを弾いている。ほんでなんと、30を過ぎても上達を感じているのである。継続は力なり、マジで。自分史上、今が一番ギターが上手い。この感じは続けた人にしかわからないだろう。でも中級者、まあいいじゃん。
結局何歳から始めても良いのである。30過ぎても上達はする。弾きたければ、始めれば良いのである。極端に言えば寿命が85歳と100日の人がいたとして、その人が85歳と99日目でギターを弾きたくなった場合でも、始めれば良いのである。
いつでも遅いということはない。始めた時が適齢期、そうなのであ~る。