僕の名前はれぎゅ山れぎゅ太郎。
私立暗部麗羅学園のシンクロナイズド茶道部のレギュラーだ。といっても創設されたばかりだから、部員は僕ひとり。
全国大会出場に向けて近所に住んでる、かえる顔のおじさんに指導してもらっている。
おじさんはあの摩擦摂津工科大学のシン茶部を全国制覇に導いた名選手だ。
おじさんのたてるお茶は、すんごい緑色で、すんごい苦いけど飲むと不思議な力が湧いてくる。
まるで、新しい自分に生まれ変わったよ…な…か…んじ…な…これ……かゆ…うま…
…日記はここで途切れている。
どうも、くりす・かえるふぃーるどです。
何のゲーム実況にハマってるか分かるね。
さあっ、今回のテーマはレギュラー!
いーえーでぃーじーびーいー。これはギターを弾くときのおまじない。
ギターを始めたら必ず覚えることになる、そしてこれを知らなければギターを弾くことが出来ない、というくらいに重要なもの。
そう、それはレギュラーチューニング!
ほんでは『レギュラーチューニング』を覚えてみよう!
チューニングって?
ん?冒頭の話?ああ、忘れて大丈夫。へへ。
チューニング:調律、同調、調整という意味の言葉。
さてさて、ギターにおけるチューニングとは何か。
それは『開放弦を特定の音に合わせる』ということである。開放弦とは、押さえていない状態の弦のこと。ギター用の楽譜であるTAB譜では、0フレットと表記される。
1弦から6弦までのそれぞれの弦を特定の音に合わせる。その音の組み合わせ、チューニングには様々なものがあるんだけど。
レギュラー:正規のもの。規則正しいこと。
『レギュラー』の名が示すように、レギュラーチューニングは数あるギターのチューニングの中でも最も一般的で基本となるものである。
何はなくともまずはレギュラーチューニングを覚えよう!
レギュラーチューニングとは
ギターのおまじない、いーえーでぃーじーびーいー。
- 6弦:E
- 5弦:A
- 4弦:D
- 3弦:G
- 2弦:B
- 1弦:E
6弦からEADGBEの音に開放弦を合わせる。
いーえーでぃーじーびーいー。唱えながらチューニングしてみてね。
チューナーを使ってみよう
上記がレギュラーチューニング。音を合わせるにはチューナーを使うのがオススメ。ギターのヘッドに取り付けられるクリップタイプのチューナーがおじさんのお気に入り。
ギターにチューナーをつなぐのは意外と面倒に感じるもの。クリップチューナーなら、ちょっと音が外れてきたな…と思ったとき即座にチューニングできる。
ギターの上達には継続することがいちばん大事。継続するためには面倒だな…と思うことをできるだけ減らすのが効果的。
常に正確なチューニングで練習することは重要なポイントである。正しい音感を養うことは、初心者さんにとって非常に有益なこと。
必要だと思っていても面倒なことってあるよねえ。この面倒くささを軽くする、って発想はギター練習に限らず役立つもの。ホントだよ。
チューナーの見方
ギターヘッドにクリップで取り付けて、弦を弾くと下部のメーターが動く。
メーターの針が左側ほど音が低い、右側に動くほど音が高いということ。この針が真ん中に来たとき、上部に表示されるアルファベットの音に合っている状態、というわけ。
これはE音に合わせられた状態。メーターの針が真ん中付近に来ると、表示が変化して教えてくれる機種が多い。
なかなか真ん中でピタッと針が止まらないかも知れないけど、弦を弾いた瞬間の音が合っていれば大丈夫。
弦は締めるほうで合わせよう
ギターの弦はペグを締めると音が高くなり、ゆるめると音が低くなる。
ペグを締めるほう、ゆるめるほうに回して音を合わせていくんだけど、このときペグを締めて音を高くする方向で合わせよう。
音が高くなりすぎて、ちょっとゆるめて音を低くする方向で合わせてしまうと、弦を弾くうちに更にゆるんで音が合わなくなってきちゃう。
まずは合わせたい音より少し低い音から、ちょっとずつペグを締めてチューニングしていこう。
レギュラーチューニングを覚えるべき理由
ギターを始めるに当たって、レギュラーチューニングを覚えることは必須となる。
TAB譜とコード表はレギュラーチューニングで表記される
ギター専用の楽譜としてTAB譜(タブ譜)というものがある。これは何弦の何フレットを押さえるかが数字で表記されている。
このTAB譜表記なら、通常の五線譜が読めなくても大丈夫。五線譜の読み書きは慣れないとなかなか難しい。おじさんも今だに殆ど読めない…。
ギターには異弦同音というものがあって、異なる弦でも同じ音が鳴るポジションがある。例えばレギュラーチューニングの場合、5弦開放と6弦5フレットは同じA音が鳴る。
五線譜の場合、実際にギターのどのポジションを押さえるのかが分かりづらい。それを補うのがTAB譜で、大体のギターの譜面は五線譜とTAB譜が併記されている。
上記の表はコードダイアグラムと呼ばれるもの。コードの押さえ方を表したもので、横の線は上から1弦~6弦をあらわしていて、数字はフレットのポジションを指している。
TAB譜とコードダイアグラムはレギュラーチューニングを前提として表記される。レギュラーチューニングに合わせていないと譜面通りの音が鳴らない、ということ。
基本的にギターの楽譜はレギュラーチューニングで書いてある、と覚えておこう。
無知なるギター少年
ギターを始めた頃のおじさんはレギュラーチューニング、というよりチューニングという概念を知らなかった。
全くチューニングしないまま、譜面を見て練習していた…あれ?この曲こんな感じじゃないぞ?譜面が間違ってんのかな?
間違っているのはお前だ…!かつて自分だったギター少年に言ってやりたい…。
今もアホだけど、今よりもっとアホだったからねえ。
誰がアホや…!…こほん。
レギュラーチューニングの音の配置図
さてさて、上記の表は6弦ルートの場合のレギュラーチューニングの音配置図である。
るーと…?数字…?なにこれ?ナニコレ?nanikoreeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はっ、ちょっと感情的になってしまった。
という方は、表を見つめ過ぎである。ゲシュタルト崩壊しちゃった?
いまこれを覚える必要はとくにない。なんかこんな感じのものがある、程度に思ってもらいたい。
ここで伝えたいのは、レギュラーチューニングは本当によくできたチューニングということ。なぜなら…。
指の届く位置に全ての音がある!これは結構スゴイ事だと思う。
考えた人、頭良い…。
おじさん?おじさんはアホだからねえ。
誰がアホや…!…ぐすん。
色々なチューニング
レギュラーチューニングはギターの基本となるまさに『レギュラー』のチューニング。
ということは見方を変えれば他のチューニングもある、ということ。ここでは色々なチューニングをちょっとだけ紹介してみよう。
オープンチューニング
オープンチューニングとは、全ての弦を開放で鳴らしたときに何らかのコードになっているチューニングのこと。
例えばオープンGなら全弦開放でならすとGのコードになる。オープンDならDのコードになる、という感じ。
- 6弦:D
- 5弦:G
- 4弦:D
- 3弦:G
- 2弦:B
- 1弦:D
6弦からDGDGBDの音に開放弦を合わせる。全弦開放で鳴らすとGコードになる。
- 6弦:D
- 5弦:A
- 4弦:D
- 3弦:F#
- 2弦:A
- 1弦:D
6弦からDADF#ADの音に開放弦を合わせる。全弦開放で鳴らすとDコードになる。
他にもオープンA、オープンEなんかもある。メジャーコードに限らずマイナー系のオープンチューニングもある。
レギュラーチューニングはEADGBEで構成される。これはEm7(11)のコードに解釈できる。そういう意味ではレギュラーチューニングもオープンチューニングと言えるかも。
さてこの他にも有名なオープン系のチューニングとしてダドガドがある。
- 6弦:D
- 5弦:A
- 4弦:D
- 3弦:G
- 2弦:A
- 1弦:D
6弦からDADGADの音に開放弦を合わせる。全弦開放で鳴らすとDsus4コードになる。
いやホントにダドガドって呼ばれるやつ。おじさんが考えたんじゃないよ?おじさんなら、アボガドにひっかけて、もっとこう…いやすんません。
いや、面白いとおもって…良かれと思って…
誰がアホや…!…ん?誰もそんなこと言ってない?
…自分の中の自分?
ダウンチューニング
ギターの音は低い音になるほどヘヴィでラウドで迫力ある感じになる。
レギュラーチューニングだと6弦開放のE音が最も低い、最もヘヴィでラウドで迫力ある音、ということになる。
じゃあもっと低い音にチューニングしてもっとヘヴィでラウドで迫力ある感じにしちゃえ!っていうのがダウンチューニング。
全ての音を半音下げる『半音下げチューニング』と全音下げる『全音下げチューニング』がよく知られている。
音を下げる、ということは弦を緩めるということ。ってことは音を下げ過ぎるとちゃんと鳴らなくなっちゃう。
弦を緩めるほどチューニングの安定性も低下するので、全音以上に下げるときちんと音が鳴らない場合もある。この辺りはギターのネックの長さも関係してくる。
やり過ぎは良くない、なにごとも。おじさんだってこの間…ごほんごほん。
何でもないですはい。
やり過ぎて気分がダウン…。あっ、何でもないです。
ドロップチューニング
レギュラーチューニングの6弦だけをD音やC音に下げるチューニングもある。これをドロップチューニングと呼ぶ。
D音に下げたならドロップD、C音ならドロップCとなる。
こうするとドロップDなら、曲のキーがDまたはDマイナーのときによく使うD音を、よりヘヴィに響かせることができる。
ドロップCならC音がよりヘヴィに響く。ロック系の曲で良く用いられるチューニングである。
変則チューニングのメリット
変則チューニングはレギュラーチューニングにはないメリットがある。
ダウンチューニングやドロップチューニングはよりヘヴィな響きになるのでハードロックやメタル系の曲で良く使われる。
じゃあオープンチューニングのメリットは何かというと、全弦開放がすでに何らかのコードになっている…。
そう、コードを押さえやすくなるのだ…!指一本で全弦バレーするとポジションによって色んなコードになる。
憧れのソロギター
『メロディ』『コード』『リズム』
これが音楽の3大要素である。これをギター1本で表現するのがソロギター。ギター弾きなら誰もが憧れる…。おじさんもそう。
そして難しい。そう、ソロギターは難しいのである…!だって指はゴム製じゃないんだよ?こんなに指ってひらくの?!何の実も食べてないのに?!
っていうフィンガリングも結構出てくる。…難しいんだよねえ。
おじさんの指は水かきびろびろだからねえ。
かえる設定はまもって行きますよっ。
レギュラーチューニングとソロギター
指一本でコードを押さえられるオープンチューニングは、ソロギターと相性が良い。
指一本でコードが押さえられると、コードを鳴らしながら他のメロデイを弾く、ということも出来るようになる。
じゃあレギュラーチューニングでソロギターを弾くのは無理なのか…。
現代ソロギターの第一人と者言えば、押尾コータローさんである。
押尾コータローさんのギターはカッコイイ…の一言。ギター弾きであれば尚のこと。
押尾コータローさんは変則チューニングを良く用いられるが、レギュラーチューニングで演奏している曲もある。
その代表が『レッドシューズダンス』という曲。初めてこの曲を聴いておじさんはビビったね。ギター1本で弾いてるのこれ?!
残念ながらYouTube公式チャンネルではこの曲がアップロードされていないようなので、ぜひ各自検索してみて欲しい。痺れるから。
もしくは以下のリンクで試聴できる。
押尾コータロー COLOR of LIFEいやあコピーしましたよ、『レッドシューズダンス』だって弾きたくなるじゃん?
この曲弾けるの?!すごーい!
いや、まあ、ははは…。練習はしましたよ、練習は…。
ギターのおまじない
さてさて、レギュラーチューニングを始めとして、色々なチューニングを紹介してみたけど。
ギターを始めたならまずレギュラーチューニングを覚えよう!
- TAB譜やコード表はレギュラーチューニングで表記される。
- 他にも色々なチューニングがあることを頭の片隅に置いておこう。
- チューニングせずにギターを弾くと上手くいかない。
- チューニングはクリップチューナーを使うのがオススメ。
- おじさんはアホ。
誰がアホや…!…もう良いですかね?
いーえーでぃーじーびーいー!
最後にギターのおまじないを教えてあげましょう。このおまじないの言葉を唱えるとあら!不思議!レギュラーチューニングを覚えてる!
さあ、ご一緒に!
いーえーでぃーじーびーいー!いーえーでぃーじーびーいー!いーえーでぃーじーびーいー!いーえーでぃーじーびーいー!!!!!!!
ぜえぜえ…。
一生懸命に唱えてたら喉が乾いたよね?乾いたよね?
はい、お茶どうぞ。
え、すごいエグイ緑色なんですけど。
身体に良いんだよ?ねえ?
かゆ…うま…
恐い恐い恐い恐い恐い恐い
① 役に立った
② 役に立たなかった
③ 恐い恐い恐い恐い恐い恐い
ああ…。①…①…①の声が湧き上がって来る…!みなまで言わんでもおじさん分かっちょる分かっちょる…。
あ、おじさんの身体から分泌される、ガマの油っての?これがすごい身体に良いってことで、なんか傘みたいな名前の会社の人た…ちが…来…てさ…あ…あばば…かゆ…うま…