男は今日も舞台に立つ。
齢70は越えているであろうにその背中は真っ直ぐに伸び、聴衆を前に静かに立っている。
男と同様に年季の入ったギターを抱えたその姿は、師匠、以外の呼び名を想起させることはない。
客もまばらな演芸場の空気に男の声が溶け込んでいく。
…あ~あ~ぁやんなっちゃったあ~あ~おどろいた…
『空中ギター殺法 地獄の演芸場 第4階層』より
師匠は必要?
さて、今回はギターを始めるにあたって師匠、あるいは先生は必要か?という話である。
冒頭の部分は実在の人物、作品、そしてこの記事のテーマとも一切関係ありません。
…じゃ何故書いた…!
…思いついたから、へへ。
誰から教わる?
全くの未経験者がギターを始めようと思ったらどうするか。教則本を買ってみたり、ギター教室に行ってみたり、とにかくどこかから知識を得ないといけない。
一番手っ取り早いのは身近な人から教わることだろう。しかし都合よくそんな人がいない、ということも多いだろう。
じゃあこのかえるのおじさんから教わるというのはどうだろう…?
いや、確かにおじさんはかえるだし腕前も中級者だけど…
じゃあさじゃあさ、すっごいギター上手いけど、
『そんなのも弾けねぇのぉ?』とか
『そぉんなことも知らねぇのぉ?』
とか言ってくるマウントクソ野郎だったら?こういう奴うちの職場にもいるけど、結局出来るようになってほしいわけじゃないんだよね。ずっと見下せる相手でいて欲しいっていう感じ。
こういう人が上司だったら目も当てられない。…本当にあの野郎…いつか…こんな仕事…辞めて…ぶつぶつ…。
はっ、個人的な感情が入ってしまった。
とっ、とにかくそんなマウント野郎と、かえるのおじさんとだったら、どっちに教えて欲しい?って話でさ、うんうんそうだよねそうだよねかえるのおじさんだよねわかりました。
教えてかえるのおじさん
チミかね、ギターを教えてほしいっていう少年は。
…え。…や、まあ…はい…。
あぁあ大丈夫大丈夫、おじさん教えるの超得意だから。
…ギターは教えてほしいけど…かえる…?
じゃ早速とっておきの練習法を教えよう。右手の中指で眉間を押さえて上に引っ張る。ほれ。
なんかギターと関係あるんすか、これ…?
一見関係無さそうに見えて実は本質を突いている…。ほらおじさんベストキッド世代だから。
べすときっど?
いいからほら、もっと強く上に引っ張って!ほれほれっ。
こ、こうすか?
はは、変な顔。
…このかえる野郎…っ!
まあまあ、余計な身体の力が抜けただろう?
えぇ…そうでもねえけど…。
ファファファ
エク〇デスみたいに笑いやがって…!
うちゅうの
ほうそくが
みだれる
言わすな言わすな。
とまあこんな感じでギターを始める人が多いのではなかろうか。生憎ぼくの周りにはこういうおじさんはいなかったので、全くの独学で始めたんだけど。
…っていうか、かえるのおじさんって何…?辛い現実から逃れるために
『…ぼくはかえる…かえるなんだ…』
って思い込んだ少年がそのままおじさんになったとか、そんな悲しい生き物存在するはずないじゃないですか…はは。
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あ、すいません、ちょっとキーボードが濡れちゃったので拭いてました。いや、なんか急に目汗が止まんなくなって。
先生がいっぱい
今の時代、ちょっとネットで検索すれば初心者向けのギターレッスン動画やサイトがいっぱい出てくる。先生を見つけるのには事欠かない。
教則本では分かり辛いところを動画で確認したり、練習の成果をSNSに投稿したり、ネットを活用する事でひとりでも練習を実のあるものに出来る。いい時代…。
トレーニング法伝授!
では最後にオススメのトレーニングを紹介しよう。
両手の人差し指と親指の先をくっつけて、おっけー、みたいな形にする。
その形のままくるっとひっくり返して、両目に指の輪っかを当てる。
で鏡を見て欲しい。
はは、変な顔。
…。まあまあ、弾く前にリラックスして脱力することで、フォームに変な癖が付かないようにしたりとか、なんかそういう効果があるんじゃないかな~あると良いな~。
ふふ、やっぱ変な顔。
それではまた。