なんぴとたりともオレの前は走らせねえ…!
六田登先生の漫画『F』の主人公、赤木軍馬のセリフである。タイトルのFはフォーミュラのF。F1レーサーを目指す主人公とその父親、親子の愛憎を描いた名作である。
いや、子供の頃にTVアニメで見てて、主題歌のカッコ良さが幼心に強く残ってる。そのせいでFって言うとこの作品を思い出すんだよねえ。
『邪魔はさせない』で曲名検索してみて欲しい。蛎崎弘、今聴いてもカッコ良すぎるぜ…!
大人になってから漫画の方を読んだんだけど、相当ドロドロした内容でビックリしたぜ…!よくドラゴンボールの後に続けて放送してたな…子供向けかどうかはともかく、名作である。
…ちょっとギターの話をしようか。
何故Fが初心者の壁なのか
Fのコードは初心者の方が行き詰る壁と良く言われる。では何故Fコードが難しいのか。それは、
6人制?9人制?ママさん?アスリートもの?そう、バレー!
バレーである。一時期バレーのスポーツアスリートものにいたくハマったことがあったなあ。……………。
あ、ちょっとパンツ変えて手を洗って来ました。ふう。
…何ですか?何も変な事してませんよ。公共の場ですよ?ネットと言えども。そんな変なことする訳ないじゃないですか…だからそんな目で見ないでっ…!見ないでええええええeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!!!
はっ、ちょっと感情的になってしまった。
そう、バレー、バレーについてでしたね!
いっかいちゃんとギターの話をしよう…!
Fコードの難しさ、それは取りも直さずバレーの難しさにある。バレーとは…ああ、いかんいかん、そっちのバレーの事じゃなくて…。
…そう言えば僕の通っていた小学校はバレー部と剣道部しかなくて、僕は剣道部に所属するも練習のきつさに耐えられず、すぐに辞めてしまった。バレー部と剣道部とで体育館を1日ずつ交互に使ってたな…。
先日その母校が創立150周年を迎えたそうで、記念の小冊子が送られてきた。150年と言えば明治時代からである。明治から大正、昭和、平成とその時代の折々の情景を捉えた写真が掲載されていた。そして昭和の終わりから平成の始めの辺りの項に、少年の頃の僕の姿を見つけて、頬と目元の弛緩を禁じえなかった…。
…はっ、ちょっと遠い目になってしまった。
あれ、ギターの話をするんじゃなかったっけ…。
マジでちゃんとギターの話をしよう…!
閑話休題、こほん。
バレーとは一本の指で複数の弦を押さえるというものである。セーハとも言う。人差し指に限らず、中指、薬指、中には小指でバレーするコードもある。
一般的に初心者の壁と言われるFコードは、人差し指でバレーする。バレーコードの中では比較的簡単に押さえらる部類である。
弾き始めた頃は、このバレーがなかなか難しい。きれいに音が鳴らないのである。その原因はいくつかあるが、まずは押さえるポイントがずれていることが考えられる。
フレットの際を押さえるのがポイント。バレーに限らず、押弦する時はフレットの際っ際を押さえるのが超重要。フレットの上を押さえるのもダメである。弾いた時にビリビリと弦がビビったら押さえるポジションがずれている証拠。フレット近くに生えている苔を目安にしよう。
…え、苔なんか生えてない?…良いギターをお持ちですね…!
まあ普通は苔なんか生えない。…普通はね。
脱力感…!
初心者の方はバレーした時、指に力が入りすぎている事が多いと思う。でも全然力は必要ない。押さえるポジションさえ正しければ、かなり脱力した状態でもきれいに鳴る。
自分でも気付かない内に力が入っていることは良くある。一回押さえた状態から徐々に力を抜いて確認すると良いと思う。本当にちょっとの力で良いって分かるから。
昨今の経済や株価の状況を見てみれば指どころか、全身から力が抜けていくことだろう…!
はっ、個人的な感情が入ってしまった。
バレーしなくとも…!
結論、どうしてもバレーが上手く出来なかったら、やんなくていいじゃん。いや、ほんと。バレーしなくても響きの良いコードはたくさんある。
僕自身、最近はあんまりバレーコードを使わなかったりする。例えばFのコードでも、人差し指の付け根のバレーを外して1弦2弦を開放にするとF△7(#11)といういい感じの響きのコードになる。通常のFコードよりも押さえやすいはず。
工夫次第でバレーコードを使わずに曲を構成することも充分可能である。Fでつまづいてギターを弾くのが億劫になるのではもったいない。ギターで音を鳴らす楽しさをこのブログで伝えられたら幸いである。
…ここまで書いて、何だか少年の頃の自分にちょっと謝りたくなってたりする。少年よ、僕は今、かえるのおじさんになってしまったよ。
なんじゃそら。閑話休題、永遠に閑話休題。
かえるのおじさん